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2018.09.17 07:00  SAPIO

「殺しの柳川」は極真会館にとって最高の虫除けだった

「ちょうど大山先生が笹川さんと揉めるようになったあたりから、柳川さんが相談役として前面に出るようになりました。大会パンフレットに顔写真つきで柳川さんの名前が出てきましたから。大山、笹川、柳川の三者で話をした時に、柳川さんが笹川さんに『もし大山に何かあったら、黙っていない』と言い渡したこともあったと。でも、極真会館の内部では『なんでヤクザを使うんだ』という声が出たのも事実です」(添野)

◆最高の虫除け

 政界、財界など多方面に顔が利き、「最後のフィクサー」とも呼ばれる朝堂院大覚(ちょうどういんだいかく)は、剛柔流九段の武道家だ。当時、柳川とやりとりをした一人でもある。

「笹川が大山と断絶した後も全空連の中には極真会館を取り込むべきと考える者もいて、大山の説得を試みていた。わしもこれに関わっとったわけや。当時は大山への圧力は相当なものがあった。なんぼ漫画で有名になったというても、空手の歴史では伝統流派のほうが断然上。実態よりも過大に評価されたところがあった。他流派からの妬みややっかみもあった。その盾になったのが柳川さん。大山や極真会館にとって最高の虫除けやったと思う」

 極真会館の隆盛は、大山を主人公にした『空手バカ一代』を抜きにして語れない。一大ブームによって入門者が激増し、本部建設の資金繰りに困るほどだった極真会館は資金面で潤うようになる。原作者の梶原は恩人として手厚く遇された。

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