「日本人になりきろうと、侍の所作に強い憧れを持っていた大山総裁は、自らのルーツについてほとんど語らなかった。なぜ総裁が柳川会長と兄弟の仲なのか。極真会館では誰もが訝しがりながらも、敢えて聞かない、聞けない、という感じでしたね」
●たけなか・あきひろ/1973年山口県生まれ。北海道大学卒業、東京大学大学院修士課程中退、ロシア・サンクトペテルブルク大学留学。在ウズベキスタン日本大使館専門調査員、NHK記者、衆議院議員秘書、「週刊文春」記者などを経てフリーランスに。著書に『沖縄を売った男』。
※SAPIO2018年9・10月号