芸能

格闘技「ラウンドガール」は芸能界の登竜門、その仕事内容は

「リングの華」の実態は?(撮影/井上たろう)

 ラウンド間にビキニ姿で闊歩し、男臭い雰囲気を一瞬で華やかに彩る。いまや格闘技の興行において欠かせない存在となったラウンドガール(RG)の歴史は約40年前に遡る。元キックボクシングレフェリーで業界に明るい余丁佳氏が語る。

「元々、本場タイのキックボクシング界は“女人禁制”でした。ですが1978年、日本武道館で世界大会が行なわれた際に世間の注目を集めるため、米国人のラウンドガールをリングに上げた。これが日本での始まりと言われています。

 その後、“格闘技は怖い”というイメージを持つ女性や子供が観に来やすい雰囲気を作るためにボクシングなどが続々とラウンドガールを起用するようになった」

 そんなラウンドガールの役割は、各ラウンド間に観客に向けて次のラウンド数をボードで示すことだけではない。掲げるボードにスポンサー企業の名前が入っているケースが多く、露出の多い派手なコスチュームで注目を集める“歩く広告塔”としての役割を担っているのだ。

 近年、格闘技団体は増加傾向にあるため、ラウンドガールという職業は「レースクイーン」と並ぶ“芸能界の登竜門”になりつつある。飛躍を夢見るモデルやグラビアアイドルにとっても、世界戦など注目度の高い試合は魅力的な“ステージ”なのだ。

 興行を競い合う各団体にとって、ラウンドガール目当てに会場を訪れるファンは従来の客層とは違った新規の観客になる。ゆえにその採用にも熱が入っているという。芸能事務所関係者はこう話す。

「ビッグイベントにもなると、数人の枠に600人もの応募があるとも言われる。面接会場も都内の高級ホテルの大広間を借り切って、寿司を振る舞ってくれる団体もありました。狭き門ですが、そのチャンスを掴めればタレントにとっても大きい」

関連記事

トピックス

2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《異なる形の突起物を備えた光沢感あるグローブも…》10代少女らが被害に遭った「エプスタイン事件」公開された新たな写真が示唆する“加害の痕跡”
NEWSポストセブン
「みどりの『わ』交流のつどい」に出席された秋篠宮家の次女、佳子さま(2025年12月15日、撮影/JMPA)
佳子さま、“ヘビロテ”する6万9300円ワンピース 白いジャケットからリボンをのぞかせたフェミニンな装い
NEWSポストセブン
オフシーズンを迎えた大谷翔平(時事通信フォト)
《大谷翔平がチョビ髭で肩を組んで…》撮影されたのはキッズ向け施設もある「ショッピングモール」 因縁の“リゾート別荘”があるハワイ島になぜ滞在
NEWSポストセブン
愛子さまへのオンライン署名が大きな盛り上がりを見せている背景とは(時事通信フォト)
「愛子さまを天皇に!」4万9000人がオンライン署名、急激に支持が高まっている背景 ラオス訪問での振る舞いに人気沸騰、秋篠宮家への“複雑な国民感情”も関係か
週刊ポスト
群馬県前橋市の小川晶前市長(共同通信社)
「再選させるぞ!させるぞ!させるぞ!させるぞ!」前橋市“ラブホ通い詰め”小川前市長が支援者集会に参加して涙の演説、参加者は「市長はバッチバチにやる気満々でしたよ」
NEWSポストセブン
ネットテレビ局「ABEMA」のアナウンサー・瀧山あかね(Instagramより)
〈よく見るとなにか見える…〉〈最高の丸み〉ABEMAアナ・瀧山あかねの”ぴったりニット”に絶賛の声 本人が明かす美ボディ秘訣は「2025年トレンド料理」
NEWSポストセブン
千葉大学看護学部創立50周年の式典に出席された愛子さま(2025年12月14日、撮影/JMPA)
《雅子さまの定番カラーをチョイス》愛子さま、“主役”に寄り添うネイビーとホワイトのバイカラーコーデで式典に出席 ブレードの装飾で立体感も
NEWSポストセブン
12月9日に62歳のお誕生日を迎えられた雅子さま(時事通信フォト)
《メタリックに輝く雅子さま》62歳のお誕生日で見せたペールブルーの「圧巻の装い」、シルバーの輝きが示した“調和”への希い
NEWSポストセブン
日本にも「ディープステート」が存在すると指摘する佐藤優氏
佐藤優氏が明かす日本における「ディープステート」の存在 政治家でも官僚でもなく政府の意思決定に関わる人たち、自らもその一員として「北方領土二島返還案」に関与と告白
週刊ポスト
大谷翔平選手と妻・真美子さん
《チョビ髭の大谷翔平がハワイに》真美子さんの誕生日に訪れた「リゾートエリア」…不動産ブローカーのインスタにアップされた「短パン・サンダル姿」
NEWSポストセブン
石原さとみ(プロフィール写真)
《ベビーカーを押す幸せシーンも》石原さとみのエリート夫が“1200億円MBO”ビジネス…外資系金融で上位1%に上り詰めた“華麗なる経歴”「年収は億超えか」
NEWSポストセブン
神田沙也加さんはその短い生涯の幕を閉じた
《このタイミングで…》神田沙也加さん命日の直前に元恋人俳優がSNSで“ホストデビュー”を報告、松田聖子は「12月18日」を偲ぶ日に
NEWSポストセブン