芸能

被災地支援、歌の感覚… 泉谷しげるが語る「さだまさし論」

泉谷しげるは「さだまさし」をどう見ているのか

 コンサートだけでなく、被災地支援でも全国を駆け回るさだまさし。2015年には災害復興支援などを目的に「風に立つライオン基金」を立ち上げた。同じくチャリティー活動や被災地支援に熱心なミュージシャンが泉谷しげるだ。対照的なキャラクターながらも、ともに被災地支援活動を行った経験もある2人。さだの活動や作品について、泉谷はどう見ているのか。さだの素顔に迫る短期集中連載、今回は泉谷が毒舌を交えながら、「さだまさし論」を語る。

 * * *
 さだとは、デビューした当時からイベントとかでは一緒になっていたと思うけど、ちゃんと組んだのは、長崎・普賢岳噴火のチャリティコンサート。「泉谷しげるとスーパーバンド」というのを作ったんだけど、そこに参加してくれた。

 アイツもそうだろうけどよ、被災地支援ってのは、オレらが勝手にやってるだけなんだよな。勝手に(被災地に)行って、勝手に(支援物資を)渡して、勝手にいなくなる。それだけ。誰に頼まれたわけでもない。自分勝手に、オレがやりたいからやってる。彼ら(被災者)にとっては迷惑千万かもしれない。でもさ、誰かがひどい目に遭ってるんだとしたら、心配しちゃうのはしょうがないよな。

 2011年に武道館で「セイ!ヤング・オールナイトニッポン コンサート」ってのがあったんだけど、そこでさだと一緒になってね。打ち上げの場で、さだに向かって、「宮崎で口蹄疫・復興支援ライブやってンだけど、時間あったら来ない?」って軽い気持ちで誘ったら、その翌年の10月、本当に来てくれた。

 それはいいんだけど、迎える側の宮崎の主催者のひとりが、「せっかくなんで、さだまさしさんと一緒に何かやってもらえませんか」とぬかしやがる。なんで自分のイベントで、そんな面倒なことやらなくちゃいけないんだよ。「やるか、コラっ!」って内心思ったんだけど、断れない。だから、仕方なく買いましたよ、さだのベストアルバム。

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