「性産業とHIVの問題は、極めて難しいテーマです。感染を防ぐには不特定多数の性的接触を控えたいところですが、彼女たちはそれが仕事である以上、難しい。男優は避妊具を着けるなど、撮影時には万全な感染予防策を取っていただきたいですが、より過激な内容を求める風潮も、予防を難しくしていると考えられます。
いまは早期発見で治療すればエイズを発症することは極めて希で、ほぼ寿命まで生き続けられます。それでも感染事実を公表するのは、いたずらな差別と偏見を助長しかねず、人権侵害にまで発展することが危惧されます」(特定非営利活動法人『HIVと人権・情報センター』)
AV業界は難しい課題を突きつけられている。
※週刊ポスト2018年11月16日号