スポーツ

「40歳で阿部が捕手復帰、それが巨人の現状」と森祇晶氏

次の世代がいない…(阿部慎之助。時事通信フォト)

「のびのび野球で立て直す」と就任会見で語った巨人・原辰徳監督。これまでの若手育成方針をひっくり返す大ベテラン阿部慎之助(39)の捕手復帰に加え、FAで西武の炭谷銀仁朗(31)まで狙うという。V9時代の正捕手で、西武監督時代は9年間でリーグ優勝8回、6度の日本一に導いた名将、森祇晶氏(81)は、巨人の“正捕手争い”をどう見るか。

 * * *
 阿部が元気なうちに次の捕手を育てていなかった。それに尽きます。巨人軍は緻密な野球でV9という黄金時代を築いてきました。今の巨人は捕手の重要性に気が付いていないというか、打てなければ守りをしっかりやろうというのではなく、他球団から打てるバッターをFAで獲ってくる。捕手を育てようというのが見えてこない。

 FAで西武の炭谷を獲りにいくという。小林(誠司・29)の競争相手として切磋琢磨させるならいいが、これは使う方の問題。相手の打者を見て捕手がどういう風に処していくかという基本的なことを徹底していかなければ、誰が入ってきても同じです。

 阿部が現状を見かねたのか4年ぶりにマスクを被るという。4年間のブランクもさることながら、来年40歳という年齢が気になる。私にも経験があるが、自分では体が動いているつもりでも実際には動いていないもの。捕手はいかなる状況でも機敏に対応しなければならず、私の経験からいっても年齢的に阿部に捕手を任せるのは厳しいと思います。40歳の阿部にマスクを被らせないといけない。これがすべてを物語っています。

 捕手は地味な職責であまり脚光を浴びないですが、チームの作戦を進めるキーマンです。ダイヤモンドの中で、ただ1人逆を向いて全員の動きを見ている。監督代行のような存在が捕手です。

関連記事

トピックス

昭和館を訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年12月21日、撮影/JMPA)
天皇ご一家が戦後80年写真展へ 哀悼のお気持ちが伝わるグレーのリンクコーデ 愛子さまのジャケット着回しに「参考になる」の声も
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
《ジャンボ尾崎さん死去》伝説の“習志野ホワイトハウス豪邸”にランボルギーニ、名刀18振り、“ゴルフ界のスター”が貫いた規格外の美学
NEWSポストセブン
西東京の「親子4人死亡事件」に新展開が──(時事通信フォト)
《西東京市・親子4人心中》「奥さんは茶髪っぽい方で、美人なお母さん」「12月から配達が止まっていた」母親名義マンションのクローゼットから別の遺体……ナゾ深まる“だんらん家族”を襲った悲劇
NEWSポストセブン
シーズンオフを家族で過ごしている大谷翔平(左・時事通信フォト)
《お揃いのグラサンコーデ》大谷翔平と真美子さんがハワイで“ペアルックファミリーデート”、目撃者がSNS投稿「コーヒーを買ってたら…」
NEWSポストセブン
愛子さまのドレスアップ姿が話題に(共同通信社)
《天皇家のクリスマスコーデ》愛子さまがバレエ鑑賞で“圧巻のドレスアップ姿”披露、赤色のリンクコーデに表れた「ご家族のあたたかな絆」
NEWSポストセブン
1年時に8区の区間新記録を叩き出した大塚正美選手は、翌年は“花の2区”を走ると予想されていたが……(写真は1983年第59回大会で2区を走った大塚選手)
箱根駅伝で古豪・日体大を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈3〉元祖“山の大魔神”の記録に挑む5区への出走は「自ら志願した」
週刊ポスト
12月中旬にSNSで拡散された、秋篠宮さまのお姿を捉えた動画が波紋を広げている(時事通信フォト)
〈タバコに似ているとの声〉宮内庁が加湿器と回答したのに…秋篠宮さま“車内モクモク”騒動に相次ぐ指摘 ご一家で「体調不良」続いて“厳重な対策”か
硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将(写真/AFLO)
《戦後80年特別企画》軍事・歴史のプロ16人が評価した旧日本軍「最高の軍人」ランキング 1位に選出されたのは硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将
週刊ポスト
米倉涼子の“バタバタ”が年を越しそうだ
《米倉涼子の自宅マンションにメディア集結の“真相”》恋人ダンサーの教室には「取材お断り」の張り紙が…捜査関係者は「年が明けてもバタバタ」との見立て
NEWSポストセブン
死体遺棄・損壊の容疑がかかっている小原麗容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「人形かと思ったら赤ちゃんだった」地雷系メイクの“嬢” 小原麗容疑者が乳児遺体を切断し冷凍庫へ…6か月以上も犯行がバレなかったわけ 《錦糸町・乳児遺棄事件》
NEWSポストセブン
11月27日、映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』を鑑賞した愛子さま(時事通信フォト)
愛子さま「公務で使った年季が入ったバッグ」は雅子さまの“おさがり”か これまでも母娘でアクセサリーや小物を共有
NEWSポストセブン
ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン