「OB会は“昨年の刃傷沙汰のようなことになったらまずい”と慌てて対応したようです。10月中旬にはコーチの病院に、有名OBがAを連れてきて謝罪させた。その場でコーチはその有名OBから“この話は学長まで伝わっていて、Aの(卒業後の)研修は医科歯科大で受け入れられなくなった”と説明を受けたそうです。
しかし、その時に交わした“Aが両親を連れて謝罪に来る”という約束は果たされないまま。そこでコーチは弁護士を立てて、Aを訴えるそうです」
◆「申し訳ないことをした」
コーチに経緯を訊いたところ、「事実ですが、それ以上は話せません。訴訟準備に入っていますので」と答えた。一方の学生Aは、不倫関係にあったことを認めたうえでこう話す。
「相手の方(コーチ)には本当に申し訳ないことをしたと思っていますが、400万円ほど請求すると言われていますので、もう学生の自分では手に負えないと思い、弁護士に相談させてもらっています。OB会の中には、裁判沙汰になる前に部内で示談にするほうがいいという人もいらっしゃって、弁護士を立てることはやめたほうがいいとお叱りを受けていますが……」
このトラブルに関して「大学からの処分などは一切ない」としながら、自身の研修の受け入れがなくなったことは、「“僕が希望しなかった”という形になっています。結果的に、ですけど」と答えた。