不倫トラブル裁判に詳しい原田和幸弁護士は、こう解説する。
「夫への慰謝料は夫婦が離婚するかしないかで大きく変わります。相場としては、離婚したケースで200万円、離婚しないと100万円程度とされています」
ただし、学校や会社が介入することについては別の問題が生じる可能性がある。
「昨年、同大で起きた事件のように犯罪行為があったならともかく、不貞行為は民事訴訟の対象ではありますが、犯罪ではない。プライベートな問題で、大学や会社には関係ありません。(不倫された側が)会社や大学に通告すること自体が名誉棄損にあたる可能性もあります」(原田弁護士)
もっとも、1年前に似たような男女トラブルが大事件に発展しただけに、同大としても放置できないという側面もある。その点について問い合わせると、「現段階では特にコメントすることはありません」(広報係)との回答だった。
※週刊ポスト2018年12月7日号