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2018.12.08 16:00  NEWSポストセブン

カンニング竹山の動画が示す「実は甘くないキャンプ事情」

カンニング竹山、YouTubeでバズろうとキャンプ(イラスト/ヨシムラヒロム)

 数年前からキャンプ人気が再燃しており、2018年はグランピング=グラマラス(魅惑的)なキャンプが女性を中心に広がった。その様子はSNSでも拡散され、ソロやグループ、女子会のように華やかで賑やかなキャンプ動画が投稿され人気を集めている。カンニング竹山隆範のYouTubeチャンネル『カンニング竹山~拝啓テレビ局様チャンネル』でも、バズる目的でキャンプ動画を公開した。イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、竹山が実践したキャンプから見える現実について、考えた。

 * * *
 生まれてからずっと中野区に住んでいる。32年間暮らしているので、それなりに愛着はある。中野の利点といえば、交通の便の良さだ。比較的どこにも出やすい、ブランド力は低いが機能性には優れている。格安アパートも多いゆえ、上京して来る若者は住みやすい。また、芸人が住む街としても著名である。

 初めて、中野=芸人と結びついたのは20年前ぐらいか。当時、「シティテレビ中野」という地元密着型テレビ局をよく見ていた。画質は3倍録画したビデオ並み、ローカルニュースを読むのが普通のおばさん、再放送ばかりの番組編成、といったユルユルな放送。

 YouTubeなどない時代、映像といえば民放もしくは映画。完成品しか見たことない僕にとって、悪い画質で垂れ流すスタイルは衝撃だった。数ある番組なかでも特に画質が荒かったのが『東京ビタミン寄席』。中野にある小劇場で行われたお笑いライブを家庭用ビデオで録画し、それをまんま放送していた。

 画質は酷いが番組は面白かった。数多くの芸人が出演していたが、なかでもカンニングが好きだった。

 当時、カンニングは竹山隆範と中島忠幸のコンビ。フリートークのような漫才でキレ芸をかましていた。借金苦をネタにしていたことが印象に残っている。竹山の切羽詰まった口調から「この人達は本当に大変なんだろうなぁ」と考えさせる威力があった。

 数年後、何度目かのお笑いブームが巻き起こり、彼らはスターダムを駆け上がる。

 このような経緯もあり、カンニング竹山への思い入れは深い。「シティテレビ中野」のノイズ越しで息巻いていた竹山が十数年後、ニュースのコメンテーターとして活躍するとは……世の中、分からないものである。

 そんな竹山が現在、熱心に取り組むのがYouTubeでの活動。自前のチャンネル『カンニング竹山~拝啓テレビ局様チャンネル』で、出身地の福岡でレギュラー番組を獲得することを目指した動画を公開している。

 竹山はロケや食レポといったスキルを披露し、セルフプロモーション。しかし、粗雑なスタッフのミスでプランはグシャグシャに……。動画は一事が万事、このテンションで進む。フィクションかノンフィクションか分からない構成もユニークだ。

 竹山がキレたり、嘆いたり、てんやわんやなチャンネル。そのなかで最もバズったのがキャンプ編である。そもそも、この動画へと至った経緯が面白い。

 テレビ局から仕事のオファーがない→再生回数も伸びていない→まずはバズを起こそう。そこで制作に至ったキャンプ動画。打ち合わせの様子も動画に収めているのが斬新だ。

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