さて、興味深いことに、日本国内の菓子全体の生産額は2013年頃から増加傾向にあります。そして、その伸び方も急激です。2012年には2兆3401億円だったものが、2017年には2兆5016億円と、わずか5年間で1600億円もの急増ぶり。これは、訪日外国人観光客の急増と関連しています。 なんと、外国人観光客の菓子類消費額は2012年には約400億円程度だったものが、2017年には4倍の1600億円に増加しているのです。
北海道土産で有名な「白い恋人」は中国人観光客に大人気ですし、チョコレートやクッキーなどもおいしくてパッケージもきれいだと、中国をはじめとする東南アジア諸国からの観光客にも大人気です。
しかし、こうした海外からの観光客に選ばれるのは、日持ちがして、持ち帰ることのできるお菓子。洋菓子店などでも、そうした需要に応えられる商品を販売している企業は売り上げを伸ばしています。
「クリスマスケーキで1年間の利益を確保していた」という時代は終わり、洋菓子店、ベーカリー、コンビニなどが入り乱れて競争をする時代に大きく変わっています。