◆幻の「小沢-福田」大連立構想
小泉首相が5年5か月の長期政権を終えて退陣すると、自民党は坂道を転げ落ちていく。
跡を継いだ安倍晋三首相は1年で退陣。次の福田康夫首相は、民主党代表だった小沢一郎氏に“救国大連立”を申し込むが、民主党内の反対で幻に終わる。退陣会見を開いた福田首相は、記者に他人事のようだと批判され、「私は自分自身を客観的に見ることはできるんです。あなたと違う」と逆ギレした。
そしてリーマンショックという世界的恐慌の中で政権に就いた麻生太郎首相は、党勢を回復できないまま、下野への道を突き進むことになる。
※週刊ポスト2019年1月1・4日号