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2019.01.09 07:00  NEWSポストセブン

トヨタ「スープラ」復活に込めた想い スポーツカーの吸引力

 スープラの投入で期待できる効果はそれだけではない。話題づくりいかんでは、現在すでに売られている楽しいクルマに顧客の目線を向ける原動力にもなり得る。

 ユーザーのクルマ離れの原因はいくつもある。都市への人口集中でクルマに乗らなくても生活できてしまうこと、クルマを持つにも走らせるにもお金がかかりすぎること、安全や環境の規制をクリアするためのハイテク化でクルマが高価になったことなどが主因だ。が、それに並ぶ理由としてよく耳にするのが、買いたいクルマがないという意見だ。

 自動車メーカーが楽しいクルマづくりをしなくなったという批判は、ずいぶん前からずっとなされている。だが、本当に面白いクルマはないのか。否、実際にはたくさんの面白いモデルが存在している。

 自動車工学の発展により、今のクルマは本当に性能が良くなった。昨年、ロングドライブを試してみたモデルは20車種近くになる。振り返ってみると、フォルクスワーゲン「ゴルフ1.4ターボ」、ホンダ「シビックハッチバック」、スバル「XV」等々、ごく普通のファミリーモデルであっても、シャキッと走ってみるとバブル時代のリアルスポーツなみのスピードで平然とコーナリングをこなせるクルマのオンパレードだ。

 普通のクルマがそれだけ高性能化していることが、スポーティカーの居場所を圧迫している一因でもあるのだが、それでも探せば面白いクルマはスポーツセダン、クーペ、コンバーチブル、SUVに至るまで、いろいろある。

 国産車だけを見ても先に挙げたトヨタ86およびスバル「BRZ」、ダイハツ「コペン」、マツダ「ロードスター」、ホンダ「S660」、スバル「WRX」、スズキ「スイフトスポーツ」、日産「ノートNISMO S」ほか、枚挙にいとまがない。輸入車や中古車も含めれば、選択肢はそれこそ無限に広がる。

 にもかかわらずクルマがつまらなくなったと言われるのは、多分にクルマやドライブへの関心が薄れたことによる先入観によるものだ。前述のようにかなり高価になるであろうスープラを保有しようというユーザーの数は限られているであろうが、クルマに対するユーザーの関心を引き寄せる材料にすることができれば、それら既存の楽しいクルマが改めて脚光を浴びる一助にもなるかもしれない。

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