今オフ、巨人はメジャー帰りの岩隈久志(37)を獲得し、左膝の手術を受けた上原浩治(43)とも再契約を結んだ。積極的な大補強でテコ入れした読売巨人軍は、復活なるのか。V9前半のエースで、藤田元司監督時代には投手コーチとして優勝に貢献した中村稔氏(80)は、5年ぶりの巨人優勝を願うものの、2位と予想。先発投手陣には少々辛口だ。
「勝敗の9割はピッチャーで決まります。37歳の岩隈と43歳の上原という年寄りばかりを獲るのはね。監督が交代して即優勝を狙いたいのはわかるが、ファンには1年間は目をつぶってもらって、将来のエースを育てる。常勝球団・巨人は付け焼き刃の戦力ではいけません」
昨シーズンの先発陣は、沢村賞エース・菅野智之(29)と山口俊(31)だけが規定投球回数をクリアと、物足りなさは否めない。
さらに、新監督の原辰徳氏(60)にも注文をつける。
「原監督は経験豊富だが、それが“自分の野球にこだわりすぎる”というマイナス面として出てしまわないかが心配だ。水野雄仁と宮本和知の2人の投手コーチが、原監督にどこまでモノが言えるかだと思いますよ。それで、ようやく王者・広島と五分で戦える」
※週刊ポスト2019年1月18・25日号