芸能

『いだてん』モデル・金栗四三 軽トラとほぼ同着の健脚伝説

54年越しのゴールを切った金栗氏(TT News Agency/時事通信フォト)

 近現代が舞台、脚本は宮藤官九郎──そんな画期的なチャレンジで話題を集める今年のNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』。1月6日放送の第1話で目立ったのは、日本人初のオリンピック選手となる主人公・金栗四三(かなくり・しそう/中村勘九郎)の激走と、脇を固める”アクの強い面々”だった。ドラマで活躍する男たちの”仰天伝説”を紹介しよう──。

 第1話のクライマックスでは、東京・羽田で行なわれたストックホルム五輪のマラソン予選会で、金栗が1911年当時の世界記録を27分も縮めるタイムを叩き出した。日本のオリンピック参加のため奔走する嘉納治五郎(役所広司)も、「韋駄天が現われた!」と大喜び。これからの盛り上がりを期待させる展開だった。

 実はこれ、史実通りの出来事。「日本マラソンの父」「箱根駅伝の創始者」「グリコマークのモデル」などとして知られる金栗だが、他にも逸話に事欠かない。

 金栗の故郷・熊本県玉名市下小田東区の住人で、生前の金栗と交流があった船津和利さん(69)がいう。

「金栗先生が若い頃の話です。自宅から何キロも先にある国鉄の駅に行くため、先生が奥様と歩いていると、地元の人間が軽トラックで通りかかった。”お送りしましょう”と声を掛けると、先生は”妻だけ頼む”といってご自分は駅まで走ったそうです。で、軽トラとほぼ同着だった。それほどの健脚だったんです。

 中村勘九郎さんは役作りのためこの町に住む娘さんたちに会いに来られた。ご存命の3人の娘さんは80歳を超えたご高齢ですが”お父ちゃんの帰ってきたごたる”と感激されたそうです」

※週刊ポスト2019年1月18・25日号

関連記事

トピックス

24時間テレビで共演する浜辺美波と永瀬廉(公式サイトより)
《お泊り報道で話題》24時間テレビで共演永瀬廉との“距離感”に注目集まる…浜辺美波が放送前日に投稿していた“配慮の一文”
NEWSポストセブン
芸歴43年で“サスペンスドラマの帝王”の異名を持つ船越英一郎
《ベビーカーを押す妻の姿を半歩後ろから見つめて…》第一子誕生の船越英一郎(65)、心をほぐした再婚相手(42)の“自由人なスタンス”「他人に対して要求することがない」
NEWSポストセブン
ネット上では苛烈な声を上げる残念な人がうごめいている(写真/イメージマート)
ネットで見かける残念な人たち…「朝ドラにイチャモン」“日本人じゃないと思う”の決めつけ【石原壮一郎さん考察】
NEWSポストセブン
荒川区には東京都交通局が運行している鉄道・バスが多い。都電荒川線もそのひとつ。都電荒川線「荒川遊園地前」そば(2020年写真撮影:小川裕夫)
《自治体による移動支援の狙いは》東京都はシルバーパス4割値下げ、荒川区は実質0円に 神戸市は高校生通学定期券0円
NEWSポストセブン
阪神の主砲・佐藤輝明はいかにして覚醒したのか
《ついに覚醒》阪神の主砲・佐藤輝明 4球団競合で指名権を引き当てた矢野燿大・元監督らが振り返る“無名の高校生からドラ1になるまで”
週刊ポスト
韓国整形での経験談を明かしたみみたん
《鼻の付け根が赤黒く膿んで》インフルエンサー・みみたん(24)、韓国で美容整形を受けて「傷跡がカパッカパッと開いていた…」感染症治療の“苦悩”を明かす
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
「戦争から逃れてアメリカ移住も…」米・ウクライナ人女性(23)無差別刺殺事件、犯人は“7年間で6回逮捕”の連続犯罪者
NEWSポストセブン
会話をしながら歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《眞子さんが見せた“ママの顔”》お出かけスリーショットで夫・小室圭さんが着用したTシャツに込められた「我が子への想い」
NEWSポストセブン
大ヒット上映を続ける『国宝』の版元は…(主演の吉沢亮/時事通信フォト)
《映画『国宝』大ヒット》原作の版元なのに“製作委員会に入らなかった”朝日新聞社員はモヤモヤ  「どうせヒットしないだろう」とタカをくくって出資を渋った説も
週刊ポスト
米マサチューセッツ州で18歳の妊婦が失踪する事件が発生した(Facebookより)
【犯人はお腹の子の父親】「もし私が死んだらそれは彼のせい」プロムクイーン候補だった18歳妊婦の失踪事件「# findKylee(# カイリーを探せ)」が最悪の結末に《全米に衝撃》
NEWSポストセブン
不倫の「証拠」にも強弱がある(イメージ)
「不倫の“証拠”には『強い証拠』と『弱い証拠』がある」探偵歴15年のベテランが明かすまず集めるべき「不貞の決定的証拠」
NEWSポストセブン
違法賭博胴元・ボウヤーが激白した「水原と大谷、本当の関係」
《大谷から26億円送金》「ヘイ、イッペイ。翔平が前を歩いてるぜ」“違法賭博の胴元”ボウヤーが明かした「脅しの真相」、水原から伝えられていた“相棒の素顔”
NEWSポストセブン