ベトナムのシュートを権田が防ぐ。松木氏も思わず「おい!」(写真:時事通信フォト)

 決勝トーナメントで1点を先制した後、松木氏は必ず「0対0のつもりで」と日本代表に呼び掛けている。その言葉通り、1点取っても松木氏は気を緩めることなく「おい!」を発しているとわかる。

 一方で、2対0になると松木氏の気持ちに余裕が出るのかもしれない。イラン戦はサウジ戦やベトナム戦と比べてピンチが少なかったことも挙げられるが、2対0となって以降、「おい!」と叫んだのはわずか1回。サッカーは「2対0が危険なスコア」とよく言われるが、2対0になると松木氏に若干の余裕が見られた。

 この現象を読み解く鍵は、サウジ戦前半12分のやり取りにあった。

実況:松木さん、先制点の持つ意味はこの決勝トーナメントは違いますもんね。
松木:決勝トーナメントと今までのグループリーグでは全く違いますね。決勝トーナメントの1点というのは、相当疲労に繋がるんでね、1点返すには。

 トーナメント戦では1点の重みが違うため、2対0になると松木氏も一安心してしまったのかもしれない。

 時間帯別で分析すると、以下のようなデータが出る。

●前半
【対戦相手/~15分/~30分/~45分+α】
サウジ/4回/0回/11回
ベトナム/1回/1回/6回
イラン/1回/4回/2回

●後半
【対戦相手/~15分/~30分/~45分+α】
サウジ/2回/6回/9回
ベトナム/2回/5回/9回
イラン/2回/1回/1回

「試合開始から30分まで」「後半開始から15分まで」「2点差以上リード」のいずれかの条件下では松木氏もやや穏やかなだが、それ以外では少なくとも3分に1回は「おい!」と叫んでいる計算になる。

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