松木氏が「おい!」と叫ぶ時はたしかにピンチなのだが、1試合に20~30回も叫ばれ、その度に気を張っていては視聴者も疲れる。視聴者が本当に身を乗り出して、テレビを注視すべき「おい!」の見分け方はあるのだろうか。
実は、松木氏は特に危険な場面では「おい!」を繰り返す傾向がある。決勝トーナメント3試合で、3連発以上出たシーンを振り返ろう(いずれも自陣ゴール前。「」内は松木氏の叫び)。
【おい!4連発】ベトナム戦前半37分 0対0の場面
DF吉田麻也がGK 権田修一にバックパス。権田がゴール前の吉田に戻す。「おい。危ないよ!」
吉田のトラップが大きくなる。「おい!」
混戦からこぼれたボールをベトナムがシュート。権田が弾く。「おい!!」
そのボールをベトナムが拾い、センタリング。20番がヘディングシュート。「おい!」
【おい!3連発】ベトナム戦後半43分 1対0の場面
縦へのロングボールがベトナム10番に通る。「おい! おいおい! ハンドじゃないか!」
笛は鳴らず、10番がシュート。「おい!」
(※間を置かずに「おいおい!」と叫んだので、ひとかたまりとして1カウント)
【おい!3連発】サウジ戦前半34分 1対0の場面
右サイドのPA付近から19番がドリブルで侵入。「おい!」
こぼれたボールをPA付近で27番がシュート体勢に。「おい!」
シュートは打てなかったが、またボールがこぼれ、11番がシュート「おおーーい!」
【おい!3連発】サウジ戦後半35分 1対0の場面
相手の縦へのロングボールを酒井宏樹がヘッドでカットも、ボールはPA内を転々。
「おい!おい!おい!」相手に渡ってしまう。
「同点」もしくは「1点差」で、「前半残り15分」もしくは「後半残り15分」という2つの条件が重なった時、3連発以上の「おい!」が生まれている。