半年の交際を経て2016年、深津さんの誕生日である6月24日にふたりは入籍した。
彼女との出会いで菊池投手も大きく変わっていく。精神的な強さが増し、それに伴い成績も上がっていった。彼女が心の支えになったことが大きかった。
特に、メジャーリーグの番組を担当していた頃につけていたノートがおおいに役に立った。
「解説者の言葉や試合の感想をノートにまとめていたんですが、そこにメモしていたものからその時々に適した言葉を選んで彼に伝えていました。
いちばん響いたのは番組で共演していた小宮山悟さん(53才)がおっしゃっていたことでした。2016年前半、主人は思うような投球ができず悩んでいたのですが、『一球一球、どうしてそこにボールが行くのか説明できないといけない』という小宮山さんの言葉が大きなヒントとなり、救われたようです。小宮山さんといえばニューヨーク・メッツで活躍され、“精密機械”と呼ばれていた先輩投手ですから、響くものがあったんだと思います」
菊池投手はその年、12勝をマーク。プロ入り後、初の2けた勝利にのせた。
撮影/浅野剛
※女性セブン2019年3月28日・4月4日号