◆治療後に「X線画像を見せない」のはNG
根管治療の完了後、X線画像を撮影してしっかり封鎖されているか確認するのが通常の手順だ。
患者にX線画像を見せて、説明してくれる歯科医は、責任と自信を持って治療していると言えるだろう。
◆「ラバーダム」「マイクロスコープ」そして「専門医の資格」はあるか
根管治療の際に、唾液などの侵入を防ぐ「ラバーダム」というゴム製シールドを使用した方が、基本的に成功率が高い。場合によって、ラバーダムが使用できない状況もあるが、保険診療で加算されないので、使用しない歯科医もいる。
マイクロスコープは、手探りの根管治療を可視化して、飛躍的に治療精度を上げた。ただ、1台数百万円するので、保険診療では採算が合わない。
ラバーダム、マイクロスコープを使って治療するのか、患者が事前に聞く方法は可能だろう。ただし、それだけでは足りない。
「マイクロスコープを使いこなすには、歯科医の技術と診断力が必要です。日本顕微鏡歯科学会・日本歯内療法学会の認定医、専門医は高いレベルのスキルを持っていると考えていいでしょう」(中川氏)
※週刊ポスト2019年3月29日号