一方、福建省泉州市の幼稚園のケースでは、給食を食べたところ、園児170人が体調の悪化を訴えて病院に緊急搬送され、そのうち18人が入院をする事態になった。他の150人以上の園児も点滴を受けるなど治療を受けた。いずれもノロウィルスに感染していた。
この幼稚園も給食は外部の業者に委託しており、泉州市教育庁が業者の調理場を調べたところ、腐敗している野菜や肉、魚などが散乱しており、極めて不潔な状態だったという。このため、同市政府はこの業者を営業停止処分にするとともに、地元警察も捜査に乗り出し、経営者を逮捕した。
中国ではここ数年でも食の管理の杜撰さが叫ばれており、専門誌「中国食品安全」によると、中国では毎年9400万人が食中毒にかかり、約8500人が死亡しているという。