スポーツ
2019.03.27 16:00 週刊ポスト
甲子園ユニフォーム今昔物語 東海大系列校やPL学園の秘話

93年夏、大阪予選で行進する上原浩治(提供/東海大仰星)
野球のユニフォームで「縦縞(ストライプ)」と言えば、プロ野球では阪神、メジャーではヤンキース、高校野球では東海大の関係校だろう。東海大相模(神奈川)に東海大甲府(山梨)といった本家の付属に加え、東海大菅生(東京)や東海大山形という系属も合わせると全国で14校を数える。
しかし、上原浩治(巨人)の出身・東海大仰星(大阪)は縦縞でなかった時代がある。これは“華美なデザイン”を嫌った大阪の高野連が縦縞を禁止していたことが理由。ストライプを取り払ったユニフォームでの戦いを、仰星は1996年まで強いられた。
同校の2期生で、現監督の上林健がいう。
「甲子園に出場さえすれば、(日本高野連の管轄のため)縦縞のユニフォームに袖を通すことができる。当時の選手は、甲子園で縦縞を着ることを夢見ていました。大阪の高校野球は、“平等”の意識が強い。吹奏楽部のない学校もあるので応援時の鳴り物は禁止ですし、大会のシード制がないのも同じ理由でしょう」
東海大相模は、夏の神奈川大会と甲子園出場時だけ、白地ではなく、青地の縦縞で戦う。これは大学と差別化する目的もあったようで、現在は相模に倣い、甲子園出場時に青地を選択する関係校が多い。
大阪桐蔭と履正社の2強時代を迎えている大阪では、かつてはPL学園が“顔”だった。
関連記事
トピックス

「国立病院にコロナ重症者1人、東大病院に7人」でいいのか
NEWSポストセブン

共通テスト&飛行機「マスク拒否おじさん」への損害賠償請求額は?
週刊ポスト

小室圭さんの釈明会見 宮内庁は「天皇誕生日直前の実施」に憂慮
週刊ポスト

山手線が曲がりくねっている理由 鉄道の成り立ちに皇室とのかかわり
女性セブン

1日6万円の休業協力金 「焼け太り」する飲食店もあれば「闇営業」も
NEWSポストセブン

新型コロナウイルス「ヤバ過ぎ派」と「騒ぎ過ぎ派」分断の現在
週刊ポスト

きゃりーぱみゅぱみゅ 「セレブ化」にファンが心境複雑
NEWSポストセブン

大相撲・初場所中継でネット騒然「溜席の妖精」に話を聞いた
NEWSポストセブン