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2019.04.15 07:00  週刊ポスト

「逆流性食道炎」 30年前と比べて罹患率10倍の“国民病”

 上村医師によれば、最近は診療科の垣根を越え、多くの医師が逆流性食道炎を知るようになった。そのため、他科から逆流性食道炎の疑いのある患者の紹介を受けることが増えたという。

「30年前に比べ罹患率は10倍になり、まだ診断を受けていない潜在層を含めると患者数は1500万人になると推定されている。すでに“国民病”ともいえる状況です」(上村医師)

◆ピロリ菌との関係

 増加の背景には、皮肉にも「医療技術の進歩」も関係している。

「逆流性食道炎が増加した一因として挙げられるのがピロリ菌除菌です。昔は井戸水を飲むことなどにより、多くの人の胃にピロリ菌が生息していた。ピロリ菌は胃を不調にするため、年齢を経た人は胃酸の分泌量が抑えられていました。

 しかし、2013年に同菌に対する除菌治療の保険適用が慢性胃炎にまで拡大されたことで除菌者が増加。高齢者でも胃酸の分泌が高く維持される人が急増したのです」(上村医師)

 もちろん、ピロリ菌は胃がんや胃潰瘍、胃炎などの原因菌であり、除菌したほうがいい。除菌薬は日本人の胃がん死を大幅に減らした立役者だが、その意外な“副作用”がこの逆流性食道炎なのだ。

 逆流性食道炎のもうひとつの原因が、加齢による「括約筋」の緩みだ。

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