具体的な共通点も見つかりました。
・スタンダードな背広姿で一見すると普通のおじさん。しかし長い手足をバタつかせ、奇妙な体の動かし方をあえてすることで「身体的異化効果」を見せつける
・眉毛をハの字、口をへの字。目玉をギョロつかす→Mr.ビーンこそ元祖顔芸人
・芸人としての笑いではなく、役者として物語の中で笑いをとるパターン
ご存じのように、福山さんはこれまでも正統派二枚目ではありません。あえて下ネタを連発したりする「2.5枚目」で売ってきた。事実、ドラマが始まる前の番宣で、福山ファン歴25年というプロテニスプレーヤー・沢松奈生子さんを前に、「抱きに来ました!」と言い放ち、沢松さんは「キャー」と黄色い悲鳴を連発。
注目したいのは、しかし今回のドラマの中では、福山さんがはっきりと「3」を選択した、ということです。「2.5」を脱して「3」枚目そのもののギアに入れ変えた、ということ。
たかが0.5の差ですが、この差は大きい。「カッコつけの自分を捨てる」「これまでの女性ファンがたとえ離れても」という、悲壮な決意のようなものすら感じます。変化が凶と出るか吉と出るか。いよいよこれからが見物、本当の勝負が始まります。