このままだと悠仁親王だけに?(写真/JMPA)
◆“愛子天皇”の子供は皇位継承者になるのか?
先に説明したとおり、仮に“愛子天皇”の子供が即位すれば、1500年以上続く皇室の歴史において、初めて女系天皇が誕生することになるとされる。
だが保守層は、男系のみで連綿と受け継がれてきた「万世一系」の皇統を重視している。「女性天皇は認めても、女系天皇は認められない」とする意見も根強い。
「愛子さまはお生まれになった時から皇族です。その後、天皇になった場合、そのお子さまを皇族ではなく民間人として扱うのは無理がある。一方、そのお子さまは天皇の元に生まれた皇族であるにもかかわらず、皇位継承権をもたないというのもまたおかしな話で、議論が待たれます」(神田氏)
──皇室典範の改正には、慎重な議論が必要とされる。一方で、いつまでも結論を先延ばしにできないという空気も強まっている。令和皇室は、どのような未来に向かうのだろうか。
※週刊ポスト2019年5月31日号