「返済期日は4月5日。しかし、アパートを購入したという報告はいっこうにない。毅樹さんの父親は、身内の葬儀があったとのことで連絡が取れなくなり、そのまま返済期日を迎えました。
銀行に確認すると、融資の申請がされていなかった。アパート経営の話自体が架空のものだったのではないかと疑い、提訴に至りました」(A氏)
交渉の前面に立っていたのは父親や仲介業者だったが、砂田本人も訴えた理由について、A氏はこう語る。
「私がお金を貸したのは、あくまで毅樹さんの不動産経営のためです。契約を交わした資産管理会社の株式も100%を毅樹さんが持っている。契約を交わす際には毅樹さんともやりとりしていますし、“何も知らない”では済まされない」
今回の訴訟について、砂田の父親に話を聞くと、「お金は返すつもりです。それ以外のことは一切お話しできません」と語るのみ。横浜DeNAの球団広報に問い合わせると、砂田の代理人弁護士から次のような回答があった。
「本人の預かり知らない、根拠のない請求として、争う所存です」
今季の砂田は9試合に登板し、防御率5.14。4月末には二軍降格も味わった(5月15日に一軍復帰)。トラブルを解決してプレーにも精彩を取り戻せるか。
※週刊ポスト2019年6月7日号