芸能

朝ドラ好評だった加藤雅也 「次はハードボイルドがいい」

『まんぷく』(NHK)ではお茶目なマスター役を好演した加藤雅也(撮影/木村直軌)

 183cmの長身を生かした抜群のスタイルは維持し続けている加藤雅也(56才)。甘いマスクは年齢とともに渋みが増した。ロケ中に車が通ると、記者をそっと歩道側に寄せる。

「完璧なイケメンですね」と声をかけると「いやあ、見えへんだけで、内臓とか全体的にくたびれとるよ」とバリバリの奈良弁で笑わせる。気さくな人柄で、3月に終了した『まんぷく』(NHK)の「ユーアーコーヒー! オッケー」ポーズまで決めてくれた。

「朝ドラの影響は大きかったですね。でも最近こういうおもろい感じのイメージが強くなってるから、次はハードボイルドっぽいのがいいかなと考えてます。

 新人の頃から常にイメージは変えたいというのがあって、(繊細な青年を演じた)『マリリンに逢いたい』(1988年)の取材時にはものすごい不良っぽい格好をして行ったり、(不良少年を演じた)『クレイジーボーイズ』(1988年)では真面目っぽい格好をしたりして、周りから“違いますね”って言われるようにしてたんですよ(笑い)」

『メンズノンノ』創刊号でモデルを務めるなど、人気モデルとして活躍していたが、25才の時に俳優に転身。今や脇から主役まで幅広く活躍する実力派俳優となったが、過去にはやりたい役は「ビジュアルが合わない」と断られるなど、似たような役しかこない、“二枚目俳優”ならではの壁も経験してきた。

「モデルがあったからデビューができたわけで、その恩恵を受けたのは事実。みんな多かれ少なかれあるでしょう、自分にとっての“負”っていうのは。でもその“負”をどう捉えるかが大事だと思うんですよ。たとえば年を取れば、白髪になったりシワができたりするけど、それが味になって新しい役への挑戦につながる。考え方を切り替えないと」

【プロフィール】加藤雅也/かとう・まさや。1963年、奈良県出身。横浜国立大学在学中の1986年にモデルデビュー。1988年に映画『マリリンに逢いたい』でデビューし、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。『クライムブローカー/仮面の誘惑』(1993年)で海外作品デビュー。2006年に結婚し、長女をもうける。俳優生活30周年の今年、映画5本、ドラマ2本に出演。奈良市観光特別大使としても精力的に活躍中。

※女性セブン2019年6月13日号

関連記事

トピックス

和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン
『徹子の部屋』に月そ出演した藤井風(右・Xより)
《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した“行きつけ高級イタリアン”「40年交際したフランス人ピアニストとの共通点」
NEWSポストセブン
高校時代の青木被告(集合写真)
《長野立てこもり4人殺害事件初公判》「部屋に盗聴器が仕掛けられ、いつでも悪口が聞こえてくる……」被告が語っていた事件前の“妄想”と父親の“悔恨”
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《坂口健太郎との熱愛過去》25歳の永野芽郁が男性の共演者を“お兄ちゃん”と呼んできたリアルな事情
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン