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2019.06.02 16:00  NEWSポストセブン

訪日外国人が増えたのは、日本が「格安天国」だからではないか

 ただ、この番組でも、ちょっと気になっていたのだ。番組運営者が彼ら彼女らに食後の感想を求めた際、かなりの確率で口から出てくる「リーズナブル!」の一言。料理をぱくつきながら、「このクオリティで安すぎですよ!信じられない!!」と興奮する外国人も珍しくない。

 日本人にとって普通の値段が、彼ら彼女らにとっては予想外に格安なのである。喜ばれることはいいことなんだけれども、あんまり「安い安い」と連発されると、複雑な気持ちになる。「俺たちもしかして後進国になっちゃったの?」との不安が頭をよぎる。

 正確には、後進国ではなく、後退国なのだろう。いわば経済後退国。まだ一応先進国の仲間であるとはいえ、ほかのみんなが進んでいる間、足踏みばかりしていて、相対的に落ちこぼれちゃった発展停滞国と呼べるかもしれない。

 2020年の東京オリンピックに向け、より一層、訪日観光客は増えていく。日本への注目もさらに高まる。そしてその評価が「リーズナブル!」だったら……。それでも「まいどあり!」と彼ら彼女らに笑顔を返したいものだ。かつて日本がお高い国だったのは、「バブル」という期間限定の例外的事情があったからで、あれはうたかたの夢だった、今が身の丈に合っているのだ、と自分で言い聞かせながら。

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