◆50代、60代でも女性が輝ける
かつてささやかれた「女子アナ30才定年」という年齢の壁も乗り越え、フリーアナウンサーが目立つようになった今もなお“局アナ”として、フロントランナーであり続ける。
「人生にはいろいろな選択肢があって、どれを選んだからすごい、とか、どれを選んだからダメとかそういうことはないと思うんです。私は長期的なビジョンが持てない本当に不器用な人間なので、目の前にある仕事をただただ夢中になってやってきました。心がけているのは、“毎日ベストを尽くせば悔いは残らない”ということ。あの時こうしておけばよかった、と思うのはイヤですよね」
“30才を迎える前日はちょっと落ち込んだりした”という大下だが、年を重ねることについても今はプラスに捉えているという。
「この年齢だからこそわかる痛みもあり、司会者として番組で掘り下げる老後の問題にも語れるものがある。今は50代、60代でも女性が輝ける時代なので、私も年齢で萎縮せずにのびのびと楽しくやっていきたい。年を重ねるのも悪くないと後輩が少しでも感じてくれたら、自分のいる意味もあるのかなと思います」
あくまで控えめに、でも明るく前向きにアナウンサーとしての将来に思いを馳せた。
撮影/田中智久
※女性セブン2019年6月20日号