「飲み会で『参加は自由』と言われても断われない空気があるんだよ」という人もいるだろう。酒が飲めない体質で、酒席自体がしんどいと感じているのに「自分がいないところで仕事の話が進むのでは?」「断わってばかりだと昇進に影響するかも……」と思ってしまったりするものだ。
しかし、職務性のない、強制力のないイベントを断ってみたところでさしたる影響がないことは、多くの先輩たちが経験している。実際、筆者もサラリーマン生活を16年経験するなかで酒席や各種イベントに誘われたが、それを断わった結果、仕事がなくなるような経験をしたことは一度もない。誘う方もそれほど重大に考えてはいないものなのだ。
「断われない空気」は、自分で自分の中につくりだしたものかもしれない。
●取材・文/岸川貴文(フリーライター)