”会長”の妻を抱きしめる宮迫

 もしも自分が貧乏だった場合はこの悪魔の誘いに乗ったかもしれませんが、さすがにこれをやり、バレてしまったら、事務所から●●さんが解雇されるかもしれません。いや、彼は稼ぎ頭だったから解雇されないにしても、事務所としては「そんな怪しい動きをする編集者にウチの●●は任せられん!」といった話になってしまい、連載を降りることになるでしょう。そして、私もその雑誌を辞めざるをえなくなる。

 だから、「闇営業」は絶対にやらないようにしていたのですが、近年経験したのが「事務所公認闇営業」です。2つのパターンに遭遇しました。

【1】申告型
 芸人は文章を書くのが上手な人が多いため、ウェブの記事や顔出しでのコラム執筆等の仕事もあります。芸人としての仕事はほとんどなく、バイトの方が収入が多い人も案外多く、そうした人は事務所からすれば「そこまで手がかからない人」です。そして、ウェブの記事ではギャラは1~数万円程度のため、事務所としても3割ほどを取ってもそこまでの実入りはない。だったら、個人的ツテで取ってきた安い仕事については「それをやるってことだけ事前に申告してくれればいいです。個人に振り込む形で構いません。その発注主によろしくお伝えください」となることもあるようです。

【2】黙認型
 無名の若手芸人が結婚式の司会をしたり、ウェブの記事を書いたりすることがあります。記事の場合は、完全に匿名か適当なペンネームをつけて書くことになるのですが、これは事務所に伝えていないといいます。この仕事をお願いした芸人に「事務所を通さないでいいんですか?」と聞いたら、「事務所は『名前さえ出さなければいい。我々が関知していないところでやるのは構わない。ただし、名前が出るような場合は絶対に伝えるように。あとは反社会的勢力が相手だったら絶対に断れ』と言ってました」とのことです。

 闇営業の問題は、会社と芸人の間の信頼関係の喪失に加え、ギャラの手渡しなどの場合、税金の問題が発生する可能性もあります。上記2パターンについては、まずは事務所が許しているうえに、我々発注主はキチンと支払調書を送り、税務署にも彼らに仕事を発注したことは伝えています。

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