ライフ

鎌田實医師 イラクでも、スクワットとかかと落とし

諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師

 諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師が推奨する健康法が「スクワット」と「かかと落とし」だ。自身、それによって体が軽くなり、若返ったようだという。そんな鎌田氏が、ライフワークとしているイラクの医療支援の際、現地の人たちにその健康法を教えたときのエピソードを明かす。

 * * *
 先月中旬、イラクのアルビルへ行ってきた。仕事が2つあった。

 その一つは、ぼくが代表をしているJIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)が、小児がんの子どもを支援する新たな拠点、JIM-NETハウスのオープニングセレモニーに出席するためである。

 もう一つは、難民キャンプや地域でのヘルスプロモーション(健康増進)だ。やはりぼくが代表をしているJCF(日本チェルノブイリ連帯基金)では、難民キャンプに5つのPHC診療所を作ってきた。

 初めは、コンテナの仮設診療所だったが、日本で募金活動して医薬品を送ると、難民のドクターが難民の患者を診るというシステムが出来上がった。これはイラクで高く評価された。

 プライマリ・ヘルス・ケア(PHC)の大切さが国際的に認知されたのは、1978年のアルマ・アタ宣言である。すべての人が健康になることを目標にするなかで、健康は一方的に与えられるものではなく、市民自身の「参加」「自助」「自決」が大事だと明言している。

 難民キャンプの人たちは、生きるために戦乱から逃げて来た人たちだ。快適とは言えない環境で、ストレスを抱えながら、どうやって自分の健康を守っていくか。支援するぼくたちも、ただ医薬品を送るだけではなく、難民キャンプの人たちの「参加」「自助」「自決」を促し、自分で健康を守るということをサポートすることが重要になる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
「とにかく献金しなければと…」「ここに安倍首相が来ているかも」山上徹也被告の母親の証言に見られた“統一教会の色濃い影響”、本人は「時折、眉間にシワを寄せて…」【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
部下と“ホテル密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(時事通信フォト/目撃者提供)
《前橋・小川市長が出直し選挙での「出馬」を明言》「ベッドは使ってはいないですけど…」「これは許していただきたい」市長が市民対話会で釈明、市議らは辞職を勧告も 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン
今季のナ・リーグ最優秀選手(MVP)に満票で選出され史上初の快挙を成し遂げた大谷翔平、妻の真美子さん(時事通信フォト)
《なぜ真美子さんにキスしないのか》大谷翔平、MVP受賞の瞬間に見せた動きに海外ファンが違和感を持つ理由【海外メディアが指摘】
NEWSポストセブン