【細長いと□□がんのリスクあり】
個人差はあるものの、一般的に大便の太さは直径2~3cm程度が標準だといわれている。ただし、高齢になると、便は徐々に細くなっていく傾向があるという。
「腸腰筋などの筋肉が衰えていきむ力が弱くなることに加え、加齢によって腸内環境が悪化し、善玉菌が減少します。するとヒョロヒョロとした、細くて軟らかめの大便が多くなる。腸にたまった便を一度に出すことができないため、残便感を覚えるのも特徴です」(大竹氏)
細い大便には重大な病が潜んでいる可能性があると、大竹氏は指摘する。
「大便が細くなることを医学的には『便の狭小化』と呼びますが、これは大腸がんの代表的な兆候とされています。
大腸内の腫瘍が大きくなって通り道が狭められ、その結果、大便が細くなっている可能性が疑われるからです。ひょろひょろとした大便が数日続く場合は、病院での受診を勧めます」
※週刊ポスト2019年7月5日号