今回は省略するが、慢性炎症を防ぐもう一つの方法として、野菜をたっぷり食べる「ベジ活」を、ぼくはすすめている。野菜の色素がもつ抗酸化力が慢性炎症を抑えてくれる。
人間の体は、使わないと急速に衰えていく。使ってこそ意味があるのは、お金にも、筋肉にも共通して言えることである。
今回の「年金は当てにするなよ」という政府の居直りと、異例の「受け取らない」問題にはあきれてものが言えない。だが、そんな政府に振り回されることなく、いくつになっても元気に動き回れる体を維持できるように、自分の身は自分で守るという意識は忘れてはならない。
●かまた・みのる/1948年生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後、長野県の諏訪中央病院に赴任。現在同名誉院長。チェルノブイリの子供たちや福島原発事故被災者たちへの医療支援などにも取り組んでいる。著書に、『人間の値打ち』『忖度バカ』など多数。
※週刊ポスト2019年7月12日号