国内

紀子さま、民間機を利用した「逆張り」外交の意図とは

7月1日のピアノ演奏会には白地に花側のワンピースをお召しに(時事通信フォト)

 ポーランド出身の音楽家ショパンは、犬が自分の尻尾を追ってぐるぐる回る姿を見て、『子犬のワルツ』を作曲した。ポーランド訪問中の紀子さま(52才)は、首都・ワルシャワの劇場で行われたピアノコンサートを鑑賞され、その曲を、うっとりとした様子で聴き入られていたという。

 秋篠宮ご夫妻は6月27日から7月6日までの日程で、ポーランドとフィンランドを公式訪問された。

「紀子さまは今回の訪欧に際して、お召しものを何着か新調されたそうです。その一部は、日本を代表する高級オートクチュールブランドであつらえたもの。創業者一族はモデルとしても活躍していて、最近、パリ在住の日本人がデザイナーに就任したことでも話題になりました」(ファッション業界関係者)

 27日の出国時にはシャンパンゴールドのスーツ。28日のポーランド大統領の表敬訪問時にはクリーム色の帽子とスーツ。30日の伝統工芸の切り絵体験にはグレージュのストライプのワンピース。7月1日のピアノ演奏会には白地に花柄のワンピース…。

「皇族方の海外訪問時には公費から大きな予算が割り振られます。日本を代表しての訪問なので、服装や宝飾品もそれなりのものが必要になるのは当然のこと。一方で、海外訪問に合わせれば、公費で新しい服を何着も作りやすいともいえます。雅子さまは皇太子妃時代、療養もあって海外公務をほとんどされていませんでした。紀子さまとしては新調のお召しものも駆使し、今回の訪欧をより華やかな印象にしたいという思いがあったのではないでしょうか」(宮内庁関係者)

 秋篠宮さまが皇太子待遇である「皇嗣」となられて初めての海外訪問で、ご夫妻は、政府専用機やチャーター機ではなく、ほかの一般客も乗る民間機で渡欧された。

「天皇陛下は皇太子時代、公式訪問では政府専用機を使われ、私的に海外を訪問される時は、民間機をチャーターされていました。秋篠宮さまも皇嗣になられたので、前例を踏襲するのであれば、専用機を使われるべきところです。

 ただ、“多くの人に迷惑をかけたくない”というご希望もあって、民間の定期便を使われたのだと思います」(前出・宮内庁関係者)

 税金である公費支出をなるべく抑えたいからなのだろうか。だが、話はそう単純ではないようだ。

「渡欧時はANAからルフトハンザ航空に乗り換え。ポーランド国内ではポーランド航空、フィンランドへはフィンエアーを使い、帰国時にはJAL。すべて定期便です。

 それぞれの航空会社は『クラウンプリンスご夫妻』のために腕のよいパイロットを用意するなど特別なシフトを敷かなければなりません。テロ対策のため、セキュリティー強化も必要です。それを、海外の民間航空会社を巻き込み、両国の政府間で調整せねばなりません。専用機はオンタイムで離発着できますが、民間機が遅延したら受け入れ国にスケジュール変更を強いることになります。

 結局、定期便を使うより専用機を使う方が合理的で、相手国に迷惑をかけない。実は、経費もさほど変わらないため、秋篠宮さまと紀子さまのお気遣いは空回りしてしまった」(前出・宮内庁関係者)

 なぜ紀子さまはそこまで“新調ドレス”と“市民目線”にこだわられたのか。

「今、天皇皇后両陛下が国際親善の場でスポットライトを浴びています。秋篠宮ご夫妻も国際交流の場で活躍することにより国民の理解を得たいとお考えなのでしょう。とはいえ、雅子さまとは立場が違いますから、両陛下が皇太子夫妻時代にされてきたことの“逆張り”をする形で“独自色”を出そうとされているのではないのでしょうか」(皇室ジャーナリスト)

 ポーランド大統領の表敬訪問の際、紀子さまは大統領の前を横切ろうとして、関係者に制止される場面もあった。

※女性セブン2019年7月18日号

公費支出を抑えたいとの思いか(撮影/横田紋子)

あわせて読みたい

関連記事

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン