吉本の大崎会長(写真/共同通信社)
「岡本はぼくのマネジャーでもあった。20年くらい前から大崎さんに言っていたが、振る舞いが横暴だったり(中略)そういう悪い部分が出ることがある」(『ワイドナショー』(フジテレビ系)21日放送)
極楽とんぼの加藤浩次(50才)も「岡本さんをよく知っているが、そういうことをする人です。(中略)社員に対して恫喝みたいなことをしてる。『おい、おまえら』みたいな言い方」(『スッキリ』(日本テレビ系)22日放送)と明かした。
そんな岡本社長は、会見で“ボケ”たわけではないだろうが、芸人からは辛辣な“ツッコミ”が相次いだ。
1つは、ギャラの分配問題。吉本芸人は「吉本はギャラが少ない」をネタにしてきたが、本人たちにとっては笑えない話だ。岡本社長が会見で、平均値で会社と芸人が「5対5から6対4」で分け合っていると説明したところ、所属芸人から怒りの暴露が続いた。
「私たちは1対9、2対8、3対7という認識。5対5と聞いて、ええ! そんなことないでしょう」(友近)
「海外に約1週間行ったあの仕事は、吉本は2万円で引き受けたのか!」(キートン)
ギャラ1円の明細書の画像をツイッターで公開したのはキンボシの西田淳裕。出演料の欄にはしっかり「1円」と記載されていた。
もう1つ、加藤が「まだ嘘をついて、まだ誤魔化そうとしている」とバッサリ斬ったのが、会見に同席した藤原寛副社長の発言だ。「冗談」と開き直った岡本社長のパワハラ発言について、「全然ウケなかったけど、(冗談の)トーンで言ってました」と弁護したのだ。
ところが、加藤がロンブー亮に直接、確認したところ、「その場には藤原副社長はいなかった」(加藤、『スッキリ』23日放送)という。
すぐバレてしまうような嘘、しかも所属芸人の気持ちを逆なでするような嘘を、全国生中継で堂々と──芸能史上最低の会見と言われても仕方ないだろう。
◆「松本さん、ちょっと待ってください」
松本は岡本社長の会見前日の21日、『ワイドナショー』でこう発言した。
「ぼくは大崎洋とずっとやってきましたので。(中略)“(大崎会長が)自分の進退を考えなければ”と言っていたが、それはぼくが全力で止めます。うちの“アニキ”なので。大崎さんがいなくなったら、ぼくは辞めますね」
だが今回、そんな松本の元マネジャーの吉本最高幹部たちの「支配」に異を唱えたのが、極楽の加藤だった。