「韓国の映画業界にとって、8月15日の光復節(韓国における独立記念日)前後は反日機運が最も高まるかき入れ時です。今年は『三・一独立運動』の100周年でもあるので、反日映画の公開が相次いでいるのでしょう。
日本の支配下で朝鮮民族がいかに抵抗したか、どう勝ったかを見たい──そんな韓国人にとって、事実関係はどうでもいいこと。史実とかけ離れていても構わないから、愛国主義が描かれていてスカッとできればそれでいいのでしょう。ただ、それを事実と信じてしまう若者もいるだろうから、いかがなものかと思いますが」
真実を知らされていない個人が、映画に描かれたフィクションを事実と混同することを止めるには限界があるだろう。反日を煽る文在寅政権のもとで、この隣国と分かり合える日は、遠く彼方にある。
※週刊ポスト2019年8月9日号