ライフ

人は「信頼」は裏切っても、「尊敬」は裏切れないもの

”言ってはいけない”感情ことばとは?(写真/PIXTA)

 すぐに部屋を散らかす子供にイライラ、見て見ぬふりの夫にムカムカ。些細なことで、1日に何度もやってくる“怒り”の波。こんな毎日を繰り返していれば、いつか大爆発を起こして険悪になりそう。しかし、ほんの少し伝え方にコツを加えるだけで、日々のコミュニケーションは劇的に変わる。相手も自分も不快にならない言い方とは?

◆「なんでできないの?」

 子供の成績が悪かった時など、つい口をついて出そうになる「なんでできない?」という言葉。日本アンガーマネジメント協会代表理事の安藤俊介さんが話す。

「『なぜ』という言葉は、相手を追いつめてしまいます。言われた子供は責められた気持ちになり、自己肯定感が低くなるだけ」

 こういう時は、前向きな言葉をかけるのが効果的という。日本ほめる達人協会理事長の西村貴好さんは言う。

「“伸びしろがあるってこと”“前回よりよかったから次も大丈夫”などと、前向きな言葉をかければ、できなかったことが自然とできるようになることさえあります」

 また、子供の尊敬できる部分を見つけて褒めるのもよい。

「これは実際にあったことですが、いつも家に帰ると何も手伝わない子供が、ある日、友達の家に遊びに行きました。家に上がる時、たまたま靴をそろえたら、それを見た友達のお母さんが、“靴をそろえられるなんてすごいね、尊敬するわ”と言ったそう。するとそれ以降、この子は必ず靴だけはそろえるようになったそうです。人は『信頼』は裏切っても、『尊敬』は裏切れないのです」(西村さん)

◆「しっかりして」「ちゃんとやった?」「早くして」

関連キーワード

関連記事

トピックス

この笑顔はいつまで続くのか(左から吉村洋文氏、高市早苗・首相、藤田文武氏)
自民・維新連立の時限爆弾となる「橋下徹氏の鶴の一声」 高市首相とは過去に確執、維新党内では「橋下氏の影響下から独立すべき」との意見も
週刊ポスト
元・明石市長の泉房穂氏
財務官僚が描くシナリオで「政治家が夢を語れなくなっている」前・明石市長の泉房穂氏(62)が国政復帰して感じた“強烈な危機感”
NEWSポストセブン
新恋人のA氏と腕を組み歩く姿
《そういう男性が集まりやすいのか…》安達祐実と新恋人・NHK敏腕Pの手つなぎアツアツデートに見えた「Tシャツがつなぐ元夫との奇妙な縁」
週刊ポスト
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
あとは「ワールドシリーズMVP」(写真/EPA=時事)
大谷翔平、残された唯一の勲章「WシリーズMVP」に立ちはだかるブルージェイズの主砲ゲレーロJr. シュナイダー監督の「申告敬遠」も“意外な難敵”に
週刊ポスト
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン
35万人以上のフォロワーを誇る人気インフルエンサーだった(本人インスタグラムより)
《クリスマスにマリファナキットを配布》フォロワー35万ビキニ美女インフルエンサー(23)は麻薬密売の「首謀者」だった、逃亡の末に友人宅で逮捕
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左/バトル・ニュース提供、右/時事通信フォト)
《激しい損傷》「50メートルくらい遺体を引きずって……」岩手県北上市・温泉旅館の従業員がクマ被害で死亡、猟友会が語る“緊迫の現場”
NEWSポストセブン
財務官僚出身の積極財政派として知られる片山さつき氏(時事通信フォト)
《増税派のラスボスを外し…》積極財政を掲げる高市早苗首相が財務省へ放った「三本の矢」 財務大臣として送り込まれた片山さつき氏は“刺客”
週刊ポスト
WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン