国際情報

韓国の記念日「8.15光復節」で日本糾弾イベント続々計画中

「光復節」に向けて反日の炎は燃え盛るばかり(EPA=時事)

「ホワイト国除外」を巡る日韓の応酬を持ち出すまでもなく、光復節を控えた8月の韓国は“反日”と“民族主義”に染まる。例年は独立を祝うお祭りムードが主だが、今年は特別な雰囲気に満ちているという。ソウル在住ジャーナリストの藤原修平氏が報告する。

 * * *
 韓国の「ホワイト国除外」を日本が閣議決定して以降、韓国ではタガが外れてしまったかのように、日本批判の声がかまびすしい。テレビの報道番組は多くの時間をこの問題に費やし、特番も各局こぞって放送されていて、一様に「日本が悪い」と連呼している。

 そんななか、日本の植民地支配から解放された記念日である8月15日の光復節に関わるイベントは、いずれもかつてないほどの“反日感情”を曝け出しているようだ。

 光復節前日の8月14日は、昨年から慰安婦記念日(日本軍慰安婦被害者を称える日)とされた。今年はその日が水曜日で、日本政府に慰安婦問題での謝罪や補償を求める抗議デモ「水曜集会」の開催日と重なる。当日は、現在は空き地の旧日本大使館前で開かれることになっているが、1400回目という節目の開催でもあるため、昨年以上の“盛り上がり”が予想される。

 それに連動し、地方の都市部でも慰安婦関連のイベントが相次ぐ。ソウル郊外の利川市では慰安婦問題で日本糾弾の急先鋒だった元慰安婦・金福童氏(今年1月に他界)の銅像の除幕式(14日)が、韓国中西部・全州市では慰安婦問題関連の記録や著作を一堂に集めた“慰安婦展覧会”が開かれる(13日~17日)。
 
 また、日本大使館に近接する光化門前一帯では、14日と15日、日本を糾弾する「ろうそく文化祭」が開かれるという。韓国のろうそく集会は親子での参加も多く、デモというよりお祭りの雰囲気があるのだが、朴槿恵政権を倒したろうそく抗議デモ(2016年)同様、全国からデモの支持者が観光バスで集結するだろう。「反安倍」を掲げる激しい集会になることが予想される。

関連キーワード

関連記事

トピックス

麻原が「空中浮揚」したとする写真(公安調査庁「内外情勢の回顧と展望」より)
《ホーリーネームは「ヤソーダラー」》オウム真理教・麻原彰晃の妻、「アレフから送金された資金を管理」と公安が認定 アレフの拠点には「麻原の写真」や教材が多数保管
NEWSポストセブン
”辞めるのやめた”宣言の裏にはある女性支援者の存在があった(共同通信)
「(市議会解散)あれは彼女のシナリオどおりです」伊東市“田久保市長派”の女性実業家が明かす田久保市長の“思惑”「市長に『いま辞めないで』と言ったのは私」
NEWSポストセブン
左から広陵高校の34歳新監督・松本氏と新部長・瀧口氏
《広陵高校・暴力問題》謹慎処分のコーチに加え「残りのコーチ2人も退任」していた 中井監督、部長も退任で野球経験のある指導者は「34歳新監督のみ」 160人の部員を指導できるのか
NEWSポストセブン
松本智津夫・元死刑囚(時事通信フォト)
【オウム後継「アレフ」全国に30の拠点が…】松本智津夫・元死刑囚「二男音声」で話題 公安が警戒する「オウム真理教の施設」 関東だけで10以上が存在
NEWSポストセブン
二刀流復帰は家族のサポートなしにはあり得なかった(getty image/共同通信)
《プールサイドで日向ぼっこ…真美子さんとの幸せ時間》大谷翔平を支える“お店クオリティの料理” 二刀流復帰後に変化した家事の比重…屋外テラスで過ごすLAの夏
NEWSポストセブン
9月1日、定例議会で不信任案が議決された(共同通信)
「まあね、ソーラーだけじゃなく色々あるんですよ…」敵だらけの田久保・伊東市長の支援者らが匂わせる“反撃の一手”《”10年恋人“が意味深発言》
NEWSポストセブン
鉄板焼きデートが目撃されたKing & Princeの永瀬廉、浜辺美波
《デートではお揃い服》お泊まり報道の永瀬廉と浜辺美波、「24時間テレビ」放送中に配慮が見られた“チャリT”のカラー問題
NEWSポストセブン
8月に離婚を発表した加藤ローサとサッカー元日本代表の松井大輔さん
《“夫がアスリート”夫婦の明暗》日に日に高まる離婚発表・加藤ローサへの支持 “田中将大&里田まい”“長友佑都&平愛梨”など安泰組の秘訣は「妻の明るさ」 
女性セブン
経済同友会の定例会見でサプリ購入を巡り警察の捜査を受けたことに関し、頭を下げる同会の新浪剛史代表幹事。9月3日(時事通信フォト)
《苦しい弁明》“違法薬物疑惑”のサントリー元会長・新浪剛史氏 臨床心理士が注目した会見での表情と“権威バイアス”
NEWSポストセブン
海外のアダルトサイトを通じてわいせつな行為をしているところを生配信したとして男女4人が逮捕された(海外サイトの公式サイトより)
《公然わいせつ容疑で男女4人逮捕》100人超える女性が在籍、“丸出し”配信を「黙認」した社長は高級マンションに会社登記を移して
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
「同棲していたのは小柄な彼女」大麻所持容疑の清水尋也容疑者“家賃15万円自宅アパート”緊迫のガサ当日「『ブーッ!』早朝、大きなクラクションが鳴った」《大家が証言》
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン