日本を糾弾するデモは毎週末、光化門前の一帯ですでに開かれていて、その点でも朴槿恵糾弾デモと同じ性格を持つ。主催者側の発表によれば、光復節は「大規模なものになる」とのことで、「1万人以上の参加」を予定しているという。朴槿恵糾弾デモでは佳境を迎えて数万人の群衆と警官隊が衝突し暴力沙汰になった。光復節のデモ隊が暴徒化する懸念は拭えない。
今年が普段と違うのは、反日感情がむき出しで、きな臭いことだ。例年、8月15日の光復節前後は日本の植民地支配に関する報道やイベントが増えるのが常ではある。それでも当日は、「マンセー」(万歳の意)を連呼して市内を練り歩く記念イベントが各都市で開かれ、それに親子で参加するという程度のもので、“お祝いムード”も感じられる。だが今年は、独立を祝うイベントさえ、はっきりと「日本糾弾」を謳っている。
気がかりはほかにもある。慰安婦関連イベントにしても、「ろうそく文化祭」にしても、「NO NO JAPAN」という日本不買キャンペーンと連動していることだ。現に、水曜集会や光化門前のろうそく集会の会場でも、「日本不買」を訴えるお手製のプラカードを掲げる参加者を多く目にする。
今年ばかりは、光復節が過ぎたとしても、日本を糾弾する声が小さくなることはないだろう。