「造影剤とは、重金属の一種であるガドリニウムのこと。体内から完全に排出されず、沈着することが最近明らかになり、アレルギーの問題に加え、健康な体へ繰り返し投与することを懸念する声もあります」
肝心の乳がんの発見率、陽性的中率はマンモグラフィーをはるかに上回り、造影MRIとほぼ等しいと報告されている。
現在、全国17か所の病院に導入されており、2000人以上が受けているという。1回の検診料が2万~3万円と高額になってしまうが、「一度、自分の体を知ってほしい」と高原さんは語る。
「乳がんの定期検診を受ける理想の期間は人によって違います。半年に1度、受けた方がいい人もいれば、数年ごとでも構わないほど異常がない人もいる。自分の体の状態がわかれば、その後の検診をどうしていくべきか判断することにつながります」
今後の「選択肢」を定める手段として、受診する価値は充分あるだろう。
※女性セブン2019年10月31日号