準々決勝の勝利で、来春の選抜出場はほぼ手中にしていた。だが、出場するだけではなく、甲子園を制すること、つまりは常勝を思い描いてチームをデザインするのが大阪桐蔭だ。西谷監督は、この試合で2年生エースの藤江ではなく、1年生の松浦慶斗を先発に起用した。その理由をこう話した。

「この先のことを考えて、練習試合ではなく、公式戦で先発のチャンスを与えたかった。だからこそ、今日は勝たないといけない、松浦に勝ち星をつけてやりたい。試合前、選手にはそう話しました」

 結果的に松浦は5失点したものの、堂々としたピッチングで試合を作った。松浦にも、自身が先発に起用された理由を訊ねた。

「監督からは、この先、勝つためには藤江さんだけじゃ勝てない、と。『(大阪桐蔭の)強い代というのは、先発ピッチャーが2枚、3枚はいる。(藤江以外の)先発で投げるピッチャーを育成していく』と言われました」

 北海道の旭川出身の松浦はMAX146キロを誇る大型左腕。従兄弟にソフトバンクの豪腕・古谷優人(2016年ドラフト2位)がおり、同じ左腕として投球フォームなどを手本にしているという。進学先に大阪桐蔭を選んだ理由をこう話す。

「北海道を出ることに意味がある。寮生活を送って、自分を強くしたいと思いました。ただ、自分のだけのことを考えたわけではなくて、北海道の人の思いを繋いで、北海道代表のつもりで来ました」

 大阪桐蔭では中学時代にU-15侍ジャパン、ボーイズジャパン、NOMOジャパンといった華々しい日本代表歴を持つ選手が全国から一堂に会して寮に暮らしている。

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