(1)家事編
“専業主婦なんだからどうせ暇でしょ”
このような発言をする夫は、日々汗水たらして一生懸命働いている人なのかもしれない。しかし、そのことと、主婦業に専念する妻を暇と決めつけることとは別問題だろう。
“家事にありがとうを言うのは違うんじゃない?”
“誰のおかげでPTA活動なんかやってられると思ってんだよ”
自身がまったく家事をしないのであれば、まずやってみることだ。毎日食事の支度をし、洗濯や掃除をこなし、地域の活動に参加しながら家を守ることの大変さが理解できれば、このような言葉は出てこないはずである。
(2)子育て
“子育てを「手伝う」と言われること”
夫から何気なしに出る「手伝うよ」という言葉は、思いやりを表現しているつもりかもしれない。しかし、妻にとっては、とても違和感を覚える言葉なのだ。夫婦の間の子どもは、誰が育てるのか? 当事者意識が薄いと思われても仕方ない。
“子供が小さいときにデパートに行ったら子供が走り出して「おい、行っちゃったよ」と他人事だった”
“次男を妊娠中、「長男を抱いてくれ」と頼んだら、喫煙を優先した”
“何がそんなに大変なの?こんなに可愛いのに”
これらもすべて、子育ての当事者からは発せられるはずのない言葉や振る舞いといえる。