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暴言騒動の笠りつ子 存在感を見せねばという焦りあったか

笠りつ子は今季自粛を発表(Getty Images)

 人気女子プロがゴルフ場で従業員に「死ね」と暴言を吐いたとされる前代未聞の騒動。その背景を追うと、テレビ中継には映らない複雑な人間関係が浮かび上がってきた──。

 ゴルフ場の風呂場の脱衣所にバスタオルがなかったことを発端に騒動を起こした笠りつ子(りゅう・りつこ。32)は、2008年に賞金女王に輝いた古閑美保(37)の“妹分”として知られる。

「5歳年上の古閑とは同じ熊本出身。同郷で同学年の有村智恵(31)も含め、坂田信弘プロ主宰の“坂田塾”の出身で、プロ転向後は3人とも同じマネジメント事務所に所属している。2011年に古閑が手首痛を理由に電撃引退したので、笠は現在、上田桃子(33)とともに、ツアー選手たちの姉貴分的存在。普段は礼儀正しいし、評判は悪くない。

 今回の騒動も、選手を代表してゴルフ場側と話をするなかでのこと。罵声を浴びせたのは事実のようですが、“死ね”とまでは言っていないという話もある」(ベテラン記者)

 一方で、笠が若手の台頭に焦りを感じる状況に置かれていたとみる関係者もいる。ツアー通算5勝で、賞金シードを8年連続でキープしていた笠だが、昨年は賞金ランク52位とシード落ちを経験した。

「今季はすでに4000万円近くを稼いでシード復活は確実な状況だが、20代の選手の躍進に危機感を抱くポジション。特に、大ブレイクした渋野日向子(20)が引退してなお絶大な発信力のある古閑を頼って同じ事務所に新たに所属するようになったことで、スタッフたちも取材が殺到する渋野の対応に追われるようになった。存在感を見せなくてはならないという焦りがあったかもしれない」(ツアー関係者)

 LPGAとしては渋野と同じ事務所の先輩が起こした騒動ということで、対応には神経を使わざるを得なかったといい、「もともとは内々に処分するつもりだったようだが、一部の報道が先行してしまったかたち。ただ、慎重に事実確認を進めており、現在もコンプライアンス委員会で調査中ということで、協会として笠の実名公表には至っていない」(同前)という。

渋野日向子は笠りつ子と同じ事務所(Getty Images)

※週刊ポスト2019年11月22日号

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