一方で腰の上部から背中にかけて「ビリビリ」とした感覚が現われる場合は、より深刻な病気が潜んでいるかもしれない。
「左わき腹から背中にかけて、体の深い部分にビリビリという感覚が現われたら、膵炎や膵臓がんが疑われます。また右の腰からわき腹にかけて同様の感覚がある場合は、十二指腸潰瘍の可能性があります」(同前)
「しこり」も触覚で気づくことができる異変だ。健康な人が皮膚の下に感知するコリコリとしたしこりの多くはリンパ節の腫れで、風邪や感染症の際に発生する正常な生体防御反応なので重病の可能性は少ない。
ただし、お腹のへそのあたりに脈打つように動くしこりの感触がある場合、腹部大動脈瘤の可能性がある。これは動脈硬化などで大動脈が膨らんでできたもので、破裂すると死に至るケースもある。すぐに循環器科や心臓血管科を受診したほうがよい。
※週刊ポスト2019年11月22日号