【スクールセクハラ教師を管理する副校長も“同罪”だった】
今年、埼玉にある公立中学の生徒からスクールセクハラの訴えがあった。仮にA先生(保健体育担当の30代の男性教師)としておこう。部活の先輩たちから、「A先生には気をつけて!」と学校内でも女子の中で囁かれていた。特に夏のプール授業になると、女子生徒をじろじろ見つめ、気に入った子には下から上へと舐めるように見る。男子生徒からも、いやらしい先生として悪評が立っていた。
しかも、見るだけでなく、水着の女生徒の肩に手を置いたり、近くまで来て肌に触れたりと、行動自体も問題視されているという。生徒たちは女性教師にも相談するが、学校の対応はどこか消極的だった。その後、副校長がプール指導を見学に来たのだが、なんと、その副校長も同じように女生徒からA先生と同様の見方をされていた。
副校長は問題の対応策(?)として授業の記録を写真に収めるという行為に出たが、すぐに問題となり、写真は削除された。いったい学校という密室でどんな生徒指導が行われているのか。管理者の行動も厳しく監視しなければならない時代。こうした、教師の行為は学校だけに留まらない。
【わいせつ保育士の告発が“モンペ”扱いされる羽目に】
仙台に住む方から、3歳の娘さんの事で相談を受けた。お子さんは、保育園から帰ってくると何だか様子がおかしく、聞けば男性保育士に誰もいない遊具置き場に連れて行かれ、わいせつ行為を受けたと震えながら訴えたというのだ。
すぐに親は担任と園長にこの話を報告したが、「男性保育士のそうした行為は確認されない」と、口頭で伝えられるに留まった。それどころか、園からはモンスターペアレントとして見られるようになり、まともに話を聞いてもらえなかった。警察にも被害を届け、娘さんは事情聴取を受けたというが、3歳の子供の話だけでは立証は難しい。ICレコーダーも持たせたが、証拠になる録音はできなかったという。
今も監視は続けられているが、園からはそれ以降何の具体的対応も見られない。密室に加え、相手が幼児である場合、語彙数の少なさからその状況を表現することは難しい。それゆえ、管理者側の危機管理能力が一層問われるのだが……。