ライフ

動物園のゾウは運動不足でピンチ 野生の方が長生き傾向

運動不足でピンチに(イラスト/斉藤ヨーコ)

 生き物の知られざる生態を紹介した『おもしろい! 進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』(高橋書店)が小学生の間で大人気となっている。シリーズ累計での売り上げは350万部を超え、昨年、全国12万人の「小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙」(ポプラ社主催)では、同シリーズの監修を務める動物学者・今泉忠明さんが1位に輝いた。

 そこで、今回はそんな今泉さんに生き物の「寿命」について解説していただいた。小さな哺乳類と大きな哺乳類の寿命の謎に迫る。

◆ハダカデバネズミは女王争いに勝てば左うちわ

 平均で70~80匹、多ければ300匹もの大家族で生活するハダカデバネズミですが、子供を産むのは「女王」だけ。一妻多夫制で、1匹の「女王」に対し、複数の「王」が存在します。

 残りのメスは女王の糞を食べることで、女性ホルモンの一種であるエストロゲンを増やし、子育ての本能にスイッチが入ります。しかし、当の女王は出産以外は何もしません。食事の世話や排泄物の処理、赤ちゃんを温める「ふとん係」など、働きネズミらは、せっせと女王のために尽くすのです。

 生命力の強い女王は大柄で30年以上生きた例もあります。しかし、女王の座を奪い合う女同士の争いは熾烈。女王はほかのメスに戦いを挑まれて殺されてしまうこともあるのです。

【ハダカデバネズミの基本データ】
大きさ:体長10~13cm
生息地域:アフリカ北東部の乾燥地帯
好きな食べ物:いも
毎日の健康法:おしくらまんじゅうで暖まる
平均寿命:およそ28年

関連キーワード

関連記事

トピックス

初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
「ウチも性格上ぱぁ~っと言いたいタイプ」俳優・新井浩文が激ヤセ乗り越えて“1日限定”の舞台復帰を選んだ背景
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン