「下りのラインにつけたら、もう大変! ショットでどれだけ距離をあわせられるか……なるべく手前から攻めることが大事になると思います」
『デサントレディース東海クラシック』(9月20~22日)で今季国内3勝目を挙げたあと、渋野は今季の目標を一時は「賞金女王」に上方修正した。だが、エリエールの前週に予選落ちを喫したことで、「賞金女王は考えない」「自分のためではなく、応援してくれている人々のために」と心がけ、4勝目を手にした。
「狙って勝つ選手が強い選手だとは思う。だけど、私にはまだ……。うん。賞金女王は考えずに、最終戦には臨みます」
賞金ランキングトップの鈴木に対し、渋野はおよそ1500万円差の3位につける。強い意欲を抱く鈴木が2年ぶりの女王に君臨するのか、無欲の渋野が逆転女王に輝くのか。小雨と強風の中、鈴木と渋野の初日がスタートした。