◆年の瀬に響き渡る静岡のラッキーベル
正月の初夢で見ると縁起がいいのは「一富士、二鷹、三茄子」だが、その富士山の麓にも注目の売り場がある。来年、宝くじ販売を始めて75周年となる鈴木たばこ店(静岡県静岡市)だ。
「50年前は全国の宝くじ売り場の約8割がたばこ店だったが、現在は全体の約3%。生き残った店は、代々続くゲン担ぎなどで高額当せんを出し続けた売り場です」(山口氏)
長く“年末に強い”と評判だった同店だが、2015年と2016年にサマージャンボで連続して1等前後賞合わせて7億円が出るなど、さらにツキが集まる傾向がある。
「ジャンボの時期には福徳福銭の御利益がある名古屋の金神社まで全員で参拝しています。店頭には当せんしたお客様からの謝礼で買ったラッキーベルを置き、皆さん当せんを願ってベルを鳴らすのが恒例です」(販売員・北目仁美さん)
四国一の販売と当せん実績を持つ売り場がまつちかCC(愛媛県松山市)。過去15年間で3大ジャンボの億当たりは10本、累計額は32億円にのぼる。
「店の前の『夢広場』には、お客様用のベンチを置いてあります。そこのクッションに“幸・福・宝”の3文字が染めてあり、『億ッション』と呼ばれています。皆さん座って高額当せんを祈願されます。実は、ここのところジャンボで2回続けて1等の当せんに近い番号を販売しており、間違いなくすぐそこに1等が近づいています」(大久保俊彦・店長)
宝くじは当たるものではなく当てるもの──令和最初の正月を前に、ツキを集める努力を怠らない売り場で億当たりを狙おう。
※週刊ポスト2019年12月13日号