芸能

三田村邦彦 何より楽しかったのが倉本聰さんからの駄目出し

三田村邦彦が若き頃を振り返る

 映画史・時代劇研究家の春日太一氏がつづった週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』。今回は、俳優・三田村邦彦がそのキャリアをスタートさせたころ、倉本聰氏が脚本を書いたドラマに出演した駆け出し時代の思い出について語った言葉をお届けする。

 * * *
 三田村邦彦は一九七三年に劇団青俳に入団して俳優としてのキャリアをスタートしている。

「両親には大学受験の下見に行きたいと言って、高校二年の夏休みに故郷の新潟から東京に出ました。でも、大学の下見は一切せずに文学座や俳優座といった劇団を見て歩いたんです。

 それで、まず一年目は親には予備校に行くと言って、タレントセンターみたいな所で基礎を学びました。そこは特待生制度があって授業料が無料でした。夏過ぎくらいに親には大学に行かないと手紙を書きました。

 次の年に文学座を受けたら一次で落ちて、次の年は二次まで行ったんです。そこでの面接で『親御さんに援助はしてもらえるのか』といきなり聞かれまして。正直に『勘当されています』と答えたら『アルバイトとかやりながら片手間でできることじゃないから親御さんに頭下げてきなさい』って。『そんなことできる状態ではないんです』と言っても無視です。

『これまでも習い事しながらいろいろバイトやってきたんで大丈夫です』と言ったら『そう言って続いた人間はいない』と言われたもので僕もムッとしてしまい、『僕は僕です。できます!』と返したら『いや、できない!』と。そこから押し問答です。それで『おしなべて全員が全員一緒だと思わない方がいいんじゃないですか』と言って出ちゃったんです。

 それで次に受けたのが青俳で。面接の相手は木村功さんでした。文学座と同じことを聞かれたので、今度は賢くいこうと『援助はあります』と答えましてね。そしたら受かっていたんです」

関連記事

トピックス

WEST.中間淳太(37)に熱愛が発覚、お相手は“バスり”ダンスお姉さんだ
《独特すぎるゴルフスイング写真》“愛すべきNo.1運動音痴”WEST.中間淳太のスイングに“ジャンボリお姉さん”林祐衣が思わず笑顔でスパルタ指導
NEWSポストセブン
和久井被告が法廷で“ブチギレ罵声”
「どうぞ!あなた嘘つきですね」法廷に響いた和久井被告(45)の“ブチギレ罵声”…「同じ目にあわせたい」メッタ刺しにされた25歳被害女性の“元夫”の言葉に示した「まさかの反応」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
遠野なぎこと愛猫の愁くん(インスタグラムより)
《寝室はリビングの奥に…》遠野なぎこが明かしていた「ソファでしか寝られない」「愛猫のためにカーテンを開ける生活」…関係者が明かした救急隊突入時の“愁くんの様子”
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)が犯行の理由としている”メッセージの内容”とはどんなものだったのか──
「『包丁持ってこい、ぶっ殺してやる!』と…」山下市郎容疑者が見せたガールズバー店員・伊藤凛さんへの”激しい憤り“と、“バー出禁事件”「キレて暴れて女の子に暴言」【浜松市2人刺殺】
NEWSポストセブン
目を合わせてラブラブな様子を見せる2人
《おへそが見える私服でデート》元ジャンボリお姉さん・林祐衣がWEST.中間淳太とのデートで見せた「腹筋バキバキスタイル」と、明かしていた「あたたかな家庭への憧れ」
NEWSポストセブン
先場所は東小結で6勝9敗と負け越した高安(時事通信フォト)
先場所6勝9敗の高安は「異例の小結残留」、優勝争いに絡んだ安青錦は「前頭筆頭どまり」…7月場所の“謎すぎる番付”を読み解く
週刊ポスト
アパートで”要注意人物”扱いだった山下市郎容疑者(41)。男が起こした”暴力沙汰”とは──
《オラオラB系服にビッシリ入れ墨 》「『オマエが避けろよ!』と首根っこを…」“トラブルメーカー”だった山下市郎容疑者が起こした“暴力トラブル”【浜松市ガールズバー店員刺殺事件】
NEWSポストセブン
WEST.中間淳太(37)に熱愛が発覚、お相手は“バスり”ダンスお姉さんだ
《熱愛ツーショット》WEST.中間淳太(37)に“激バズダンスお姉さん”が向けた“恋するさわやか笑顔”「ほぼ同棲状態でもファンを気遣い時間差デート」
NEWSポストセブン
4月は甲斐拓也(左)を評価していた阿部慎之助監督だが…
《巨人・阿部監督を悩ませる正捕手問題》15億円で獲得した甲斐拓也の出番減少、投手陣は相次いで他の捕手への絶賛 達川光男氏は「甲斐は繊細なんですよね」と現状分析
週刊ポスト
事件に巻き込まれた竹内朋香さん(27)の夫が取材に思いを明かした
【独自】「死んだら終わりなんだよ!」「妻が殺される理由なんてない」“両手ナイフ男”に襲われたガールズバー店長・竹内朋香さんの夫が怒りの告白「容疑者と飲んだこともあるよ」
NEWSポストセブン
第一子となる長女が誕生した大谷翔平と真美子さん
《左耳に2つのピアスが》地元メディアが「真美子さん」のディープフェイク映像を公開、大谷は「妻の露出に気を使う」スタンス…関係者は「驚きました」
NEWSポストセブン
防犯カメラが捉えた緊迫の一幕とは──
「服のはだけた女性がビクビクと痙攣して…」防犯カメラが捉えた“両手ナイフ男”の逮捕劇と、〈浜松一飲めるガールズバー〉から失われた日常【浜松市ガールズバー店員刺殺】
NEWSポストセブン