「街の案内人レンタル」など情報系のサブスクが喜ばれる時代へ
◆レンタルご近所案内人
最近は、移住を考える人が増えています。移住先も自分の故郷だけにとどまりません。田舎にいきなり移住する人もいますし、海外で暮らし始める人もいます。知っている人がほとんどいない中での新生活に必要なのは、その街のさまざまなことを教えてくれる誰かです。引っ越し先で「街の案内人」がレンタルできたらありがたいでしょう。
地元の主婦の方が案内役だったら、良いスーパーやパン屋さんやクリーニング屋さんやカフェを教えてくれるので、一気に暮らしやすくなりそうですし、友人知人を増やすきっかけにもつながりそうです。
越したばかりの時は聞きたいことがたくさんあるものですが、お隣さんに聞いてばかりというのも申し訳なくて、遠慮してしまう人も多いはず。その街ごとに「ご近所案内人」がいたら、旅行者も利用したがるでしょう。シルバー人材センターとリンクし、街に詳しい高齢者を起用したら、実現できそうな気もします。
◆欲しいのはモノではなく情報
モノが溢れている現代社会では、人々はモノを欲しがってはいないと言われています。もはや新商品や流行のもの、というだけではお財布を開かないのです。かといって高価な一生ものを手に入れるには予算が足りません。だからサブスクのような一時的に利用するタイプのサービスがしっくりとくるのでしょう。
今後は情報源を一時的にレンタルするという形も進むのではないでしょうか。
たとえば「街の案内人」が実在したら、その人自身が街の情報の宝庫でもあります。そうした事情通、もしくは「街の情報データベース」を街に慣れるまでの期間限定で利用できたらとても助かります。今後、このような利用目的がはっきりした情報系のサブスクが喜ばれるのではないでしょうか。