芸能

大河『麒麟がくる』 “沢尻騒動”で過酷日程、別途報酬も

沢尻の”代役”川口は乗馬の特訓中だという

 少女ながら、男勝りの手綱さばきで馬に乗って城に駆けつける。城内ではしっかりと前を見据え、ドタバタと足音を立てながら父・斎藤道三の元へ急ぐ。川口春奈(24才)は帰蝶(きちょう)になりきっていた。

「乗馬シーンは帰蝶のおてんばぶりを表現するために、スタッフが重要視していた場面でした。急きょ、代役となった川口さんは乗馬の経験がほとんどなかったそうです。実際に放送されたのは後ろ姿だったので、難しい撮影だったことがうかがえます」(テレビ誌記者)

 1月19日、長谷川博己(42才)が明智光秀を演じるNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の第1話が、当初の予定よりも2週間遅れて放送された。

「“沢尻騒動”で注目されていたせいか、初回視聴率は前作の『いだてん~東京オリムピック噺~』よりも3.6ポイントもアップし、19.1%という好調なスタートを切りました。それもうれしいのですが、とにかく無事、放送できたことにホッとしています」(NHK関係者)

 スタッフが胸をなで下ろすのも無理はない。もともと、織田信長の正妻という第2のヒロインともいえる帰蝶(後の濃姫)役だった沢尻エリカが、麻薬取締法違反で逮捕された2019年11月16日の時点で放送開始まで2か月を切っていた。しかも、6月から始まっていた撮影は10話まで撮り終えている状況だった。

 出番の多い沢尻の代役選びは急ピッチで進み、11月21日、時代劇初挑戦となる川口の名前が発表された。

「とにかくスケジュールが最優先で調整されました。候補には水川あさみさん(36才)や満島ひかりさん(34才)、貫地谷しほりさん(34才)といった名前が挙がったと報じられましたが、代役選びは難航していました」(前出・テレビ誌記者)

 川口に白羽の矢が立つと、すぐにかつらや衣装合わせが始まり、12月2日には顔合わせとリハーサル、翌3日には早朝から撮影開始と、強行軍の撮影が始まった。

「通常、NHKは土日や祝日に撮影をすることが少ないのですが、再撮影のため年末年始はかなりハードなスケジュールだったようです。働き方改革が叫ばれる中、一時的なこととはいえ、ブラックに近い“グレーな撮影現場だな”という、ジョークまで飛びかっていました」(芸能関係者)

 実際、笑い事ではなかったという。あまりの過酷な日程のため、織田信秀役の高橋克典(55才)は過労となり、年末に体調不良に見舞われた。

沢尻エリカは待望の大河出演が幻に

関連記事

トピックス

告示日前、安野貴博氏(左)と峰島侑也氏(右)が新宿駅前で実施した街頭演説(2025年6月写真撮影:小川裕夫)
《たった一言で会場の空気を一変》「チームみらい」の躍進を支えた安野貴博氏の妻 演説会では会場後方から急にマイクを握り「チームみらいの欠点は…」
NEWSポストセブン
13日目に会場を訪れた大村さん
名古屋場所の溜席に93歳、大村崑さんが再び 大の里の苦戦に「気の毒なのは懸賞金の数」と目の前の光景を語る 土俵下まで突き飛ばされた新横綱がすぐ側に迫る一幕も
NEWSポストセブン
中国の人気芸能人、張芸洋被告の死刑が執行された(weibo/baidu)
《中国の人気芸能人(34)の死刑が執行されていた》16歳の恋人を殺害…7か月後に死刑が判明するも出演映画が公開されていた 「ダブルスタンダードでは?」の声も
NEWSポストセブン
学歴を偽った疑いがあると指摘されていた静岡県伊東市の田久保真紀市長(右・時事通信フォト)
「言いふらしている方は1人、見当がついています」田久保真紀氏が語った証書問題「チラ見せとは思わない」 再選挙にも意欲《伊東市長・学歴詐称疑惑》
NEWSポストセブン
高校野球で定められている応援スタイルについての指導指針は競技関係者と学校関係者を対象としたもので、一般のファンは想定していない(写真提供/イメージマート)
《高校野球で発生する悪質ヤジ問題》酒を飲んで「かませー」「殺せ」と声を上げる客 審判がSNSで写真さらされ誹謗中傷される被害も
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、夫の音楽家・塩入俊哉氏(時事通信フォト、YouTubeより)
「結婚前から領収書に同じマンション名が…」「今でいう匂わせ」参政党・さや氏と年上音楽家夫の“蜜月”と “熱烈プロデュース”《地元ライブハウス関係者が証言》
NEWSポストセブン
学歴を偽った疑いがあると指摘されていた静岡県伊東市の田久保真紀市長(共同通信/HPより)
《伊東市・田久保市長が独占告白1時間》「金庫で厳重保管。記録も写メもない」「ただのゴシップネタ」本人が語る“卒業証書”提出拒否の理由
NEWSポストセブン
7月6~13日にモンゴルを訪問された天皇皇后両陛下(時事通信フォト)
《国会議員がそこに立っちゃダメだろ》天皇皇后両陛下「モンゴルご訪問」渦中に河野太郎氏があり得ない行動を連発 雅子さまに向けてフラッシュライトも
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、経世論研究所の三橋貴明所長(時事通信フォト)
参政党・さや氏が“メガネ”でアピールする経済評論家への“信頼”「さやさんは見目麗しいけど、頭の中が『三橋貴明』だからね!」《三橋氏は抗議デモ女性に体当たりも》
NEWSポストセブン
かりゆしウェアをお召しになる愛子さま(2025年7月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA) 
《那須ご静養で再び》愛子さま、ブルーのかりゆしワンピースで見せた透明感 沖縄でお召しになった時との共通点 
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏(共同通信)
《“保守サーの姫”は既婚者だった》参政党・さや氏、好きな男性のタイプは「便利な人」…結婚相手は自身をプロデュースした大物音楽家
NEWSポストセブン
松嶋菜々子と反町隆史
《“夫婦仲がいい”と周囲にのろける》松嶋菜々子と反町隆史、化粧品が売れに売れてCM再共演「円満の秘訣は距離感」 結婚24年で起きた変化
NEWSポストセブン